特別警報前に避難勧告・指示できず 犠牲4人、京都の2市

 西日本豪雨で土砂災害とみられる被害で計4人の犠牲者が出た京都府綾部市上杉町、舞鶴市城屋の両地区では、事前に避難勧告や指示が出ていない中で突然に大雨特別警報が発表された。気象庁は特別警報発表前の住民の避難完了を求めているが、極めて短時間に記録的大雨が降り、段階を踏んだ避難情報の発信ができなかった。同庁は「自治体との情報連携など、経緯を検証したい」としている。

 ガイドラインなどでは、土砂災害の場合、土壌に蓄積される水分量(土壌雨量指数)や降雨量が2時間以内に危険基準に到達すると予測された場合、京都府と気象庁は土砂災害警戒情報を出して市町村に伝える。市町村は危険地区を選定して避難勧告を出し、基準に到達すれば避難指示を発令する。

 指数や降水量が50年に一度の値まで上がると予測されれば特別警報が出る。特別警報後の避難は危険が伴うため、発表前の避難が重要になるが、綾部、舞鶴に特別警報が出た7日午前0時35分の時点で、両地区に避難勧告、指示は出ていなかった。

 綾部市は特別警報と同時に全域に避難勧告を出し、70分後に避難指示に切り替えた。舞鶴市も特別警報と同時に避難指示を全域に発令した。4人が犠牲になったのは7日早朝とみられ、夜間で避難が難しかった住民も多かったとみられる。

 両市によると、避難勧告の基となる土砂災害警戒情報が出たのは、綾部市が5日午後7時半、舞鶴市が6日午後11時35分。これを受け両市は一部地域に避難勧告を出したが、上杉町、城屋両地区は「土壌雨量指数などが危険基準に達していなかった」(両市)として、勧告を見送った。両地区は特別警報の発令後に相次いで基準を超過したという。

 両市は7日午前から記録的な大雨に見舞われた。綾部市は「6日夜は大雨ではなく、避難勧告、指示を出す根拠がなかった」、舞鶴市は「突然の豪雨に追いつけなかった」としている。

 気象庁予報部は「府北部では避難勧告、指示の基準に達していない状況から、一気に特別警報を出す事態に悪化したとみられる」としている。


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