京都府は15日、昨年にノーベル化学賞を受賞した京都大工学部出身で旭化成名誉フェローの吉野彰氏(71)に府特別栄誉賞を贈った。吉野氏は研究の礎を築いた京都大での学生時代を振り返り、「人のやったことはやらないという京都の風土や気風が私自身の血にも流れている。今後も新しい発明や発見がいっぱい出てくると思うので、若い人には目標に向かって進んでほしい」とエールを送った。

 特別栄誉賞は府にゆかりがあるノーベル賞受賞者に授与されており、吉野氏は医学生理学を受賞した昨年の本庶佑・京大特別教授に続き6人目。
 京都市上京区の府公館であった授与式では西脇隆俊知事が、吉野氏と妻の久美子さんが趣味のテニスを楽しむ写真を基に作られた西陣織の額装を贈った。
 吉野氏は今後について、「私の夢は日本からシリコンバレーのような新しい産業や企業が生まれることで、京都はその条件を満たしている。ぜひ京都から世界をあっと言わせる研究や企業、産業が生まれてほしい。私も少なからず協力したいと思う」と語った。