気象庁が積雪を観測する京都・滋賀の全8地点で、今冬は15日までに一度も雪が積もっていない。8地点で1月15日までの積雪ゼロは観測史上初めてとなる。京都市や大津市、舞鶴市などは最低気温が氷点下の「冬日」もなく、記録的な暖冬となっている。

 気象庁のデータによると、例年は一冬の総降雪量が2〜5メートルに達する豪雪地帯の長浜市余呉町柳ケ瀬や高島市今津町、京丹後市峰山町で、まだ積雪を記録していない。柳ケ瀬と峰山で同日までの積雪未観測は史上初。京都市では初雪がまだ降っていない。
 冷え込みも弱く、今冬の最低気温は京都市1・2度、舞鶴市0・6度、大津市0・2度、彦根市0・7度など。全17観測地点のうち7地点で冬日にならず、舞鶴市と大津市では最も遅い記録を更新した。
 大阪管区気象台によると、今冬は日本付近の偏西風が北へ蛇行し、北からの寒気の流入が弱く、冬型の気圧配置が長続きしない。また、寒気が弱く、太平洋側に雪を降らせる南岸低気圧が通過しても雨になり、放射冷却現象が起きても低温にならないという。
 同気象台の予報では、気温は今月が平年より高く、2〜3月も平年並みか高いとみられ、暖冬傾向は続く見通し。京都市の最も遅い初雪は1月19日(2016年)、最初の冬日は同20日(1993年)だが、さらに遅くなる可能性がある。
 雪不足の影響で、滋賀県内のスキー場では悲鳴が上がる。箱館山(高島市)やびわ湖バレイ(大津市)では人工降雪機をフル稼働させるが、気温が高く解けてしまい、一部のゲレンデの営業にとどまっている。客足も例年の50〜75%と伸びず、「少なくともここ10年で一番雪が少ない」(びわ湖バレイ)と嘆く。