新型コロナウイルスが京都市在住の中国人留学生から検出されたことや、世界保健機関(WHO)の緊急事態宣言などを受け、京都府宇治市はこのほど、庁内に同ウイルス感染症対策本部を立ち上げた。山城地域の府保健所では住民からの相談が増加。宇治市営茶室「対鳳庵」では団体客を中心に多くのキャンセルが出て、観光への影響も広がりつつある。

 宇治市の対策本部は市長を本部長に副市長や教育長、部長級職員で構成。第1回会議で、市健康生きがい課=0774(20)8793=に予防方法などの相談窓口を設けたことを報告した。今後、市施設の入り口や市主催の行事で消毒液の配置を進め、市役所1、2階の窓口職員らにマスク着用を勧めている。
 宇治茶と季節の菓子を味わったり、お手前を体験したりする「対鳳庵」では1月に予約があった19団体の計396人がキャンセル。大半が中国人の団体客という。
 宇治市観光協会は中国の春節(旧正月)休暇に合わせ、2018年からJR宇治駅前にブースを設けて観光案内を実施してきた。今年も1月25日〜26日に予定していたが、スタッフの感染リスクを考慮して中止した。協会の多田重光専務理事は「市内の観光にどれだけ影響があるかを注視したい」とし、「桜の時期までには感染拡大が収束してほしい」と話す。