滋賀県内で新型コロナウイルス感染が疑われる患者のPCR検査を保健所などに依頼し、断られた経験のある医師は23・4%―との調査結果を、滋賀県保険医協会がこのほどまとめた。開業医らに4月30日〜5月11日に実施したアンケートで、「保健所経由で担当病院に紹介したが2件とも実施されず」「医師の判断を重視してもらいたい」などの声が寄せられたという。

 医師と歯科医師を対象に調査し、回答率はそれぞれ39・1%、29・1%。PCR検査については医師128人が回答し、23・4%に当たる30人が「保健所や指定病院などから検査を拒否された事例がある」と答えた。「ない」が50人(39・1%)、無回答が48人(37・5%)だった。

 医薬品や衛生用品の確保状況については、医師と歯科医師計203人の5割が、防護服の在庫がないと回答。マスクやグローブについては比較的在庫があったものの、「在庫半月以内」「在庫1週間以内」との回答も1〜2割あった。医科ではゴーグルやフェースシールドも不足気味だった。

 また、全体の9割が外来患者が減ったと回答。保険診療収入は医師の82・8%、歯科医師の92・0%が減少したとしており、患者の受診控えや、休校による小学校の健診延期などの影響を挙げる記述があった。「病状が悪化しても発見が遅れることが予想される」「受診控えによる収入減を補償してほしい」などの意見もあった。

 県内では5月中旬以降、保健所を経由せず、地域医師会の登録医が検査の必要性を判断する「PCR検査センター」の設置が進められている。検査を公費で受けられる医療機関も15病院に増えている。

 同協会は現在、2回目のアンケートを集計中で、医師からは「高齢患者のADL(日常生活動作)低下が著しい」「中性脂肪、悪玉コレステロールの値が悪化している」など、外出自粛の影響とみられる記述が寄せられているという。