世界遺産の平等院(京都府宇治市宇治)で、境内で出土した種を育てた「平等院蓮」が今年も咲き始めた。純白の大輪が朱色の鳳凰堂と共演し、参拝者らを楽しませている。

 平等院蓮は、1999年の発掘調査で、江戸時代後期の地層から出土した種を発芽させたもの。2001年以降、毎年花を咲かせている。今年も例年通り、6月下旬に開花が始まった。
 つぼみは先端が赤いが、花が開くと真っ白になるのが特徴。神居文彰住職は「花びらは透き通るほど薄い。日差しが生み出す陰影をを楽しんでほしい」と話した。27日に愛知県から家族で訪れた女児(11)は「こんなにきれいだと思わなかった」と、柔らかな花に見入っていた。
 境内には平等院蓮10鉢を含め、約50鉢のハスが並ぶ。見頃は7月中旬まで。拝観料が必要。