二度寝が得意なぐーたら主婦が、3カ月で東大大学院に合格!

そんな、ラノベも真っ青の大逆転をやってのけたごくフツーのアラサー主婦ただっちが、夢をつかんだノウハウを余すところなく公開してくれました。

もともと「勉強はニガテ」だった彼女だからこそたどりついたメソッドは、一切の無駄を省いて必要な知識をぐんぐん吸収する「超合理的」な勉強法。

仕事や家事に忙しい主婦だって、この方法なら「学び」を継続できるはず。そんな目からウロコなテクニックをピックアップして、全10回で公開しちゃいます。今回はその第1回です。


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"普通の主婦"が東大受験を決意するまで


結婚を機に退職し、憧れの「主婦」になった私。夫のためにちょっぴり早起きしてお弁当と朝ごはんを作り、出勤する夫を見送り、お昼の番組を見ながらのんびり家事をして、夫のために夕飯を用意して、いつかは子どもができて……

――なんてことを考えていました。専業主婦の母を見て育った私にとって、それが理想の生活だったのです。誰から見ても、それなりに幸せで平均的な暮らし。そんな生活を手に入れた自分にとても満足していました。

しかし、「予定調和」の結婚生活はそう長く続きませんでした。私の考えていたこの当たり前の暮らしには、とても大切なものが欠けていたのです。それは、私の家事の能力と家事に対する熱意です。

出したら出しっ放し。開けたら開けっ放し。ゴミ出しの日を忘れる。部屋がすぐに散らかる。夫を見送ったら、すぐに二度寝をする。昼過ぎまで寝る。夕方急いで家事をする。

……月日が流れるとともに、私のいい加減さと家事能力の低さが浮き彫りになり、だらしのない、ろくでもない主婦になってしまいました。

「家事? そんなもの、慣れればなんとかなるよ」「自分の問題でしょ?」「養ってもらってるという意識が低いんじゃないの?」――誰もがそんなふうに思うことでしょう。私も前著の『ただの主婦が東大目指してみた』の第1章を書きながら、「うわぁ、こんな主婦イヤだなぁ」という冷静な感想を抱いていました。

そんな生活が続き、ついに夫に呆れられたときには、離婚を言い渡されるのが怖くて、一生懸命「ちゃんとした主婦」になろうと奮闘(ふんとう)しました。

しかし、どんなに頑張っても、普通レベルの家事ができず、「ああ、本当に主婦が向いてないんだな」と思いました。

そのとき、「主婦」としての役目を果たしていない「主婦」である自分が情けなくなったのです。しかし、だからと言って、主婦業を全力で頑張りたいという気持ちがあるかと言われると、そうではない。じゃあ、夫に怒られない最低限のレベルだけこなして、今まで通り昼過ぎまで寝る生活を続けるのか?

そんな自分のまま歳をとり、自分の命の終わりを感じるようになったとき、本当に後悔しないのか? 好きなだけ昼寝をして、帳尻合わせのように家事をする人生で満足なのか?

――考えた結果、「そんな人生、絶対イヤだ」という結論に達したのです。

ダラダラするのが好きなことは確かですが、やりたいことがないわけではありませんでした。人生を自由に選択する絶好の機会である「学生時代」だったら迷うことなくその道に進んでいたかもしれません。

しかし、一度「社会人」や「主婦」になってしまうと、そのルートから外れて、自分の夢や理想のために動き出すのはかなりの勇気と根性が必要です。そんなこんなでしばらくだらしのない生活を送っていたわけなのですが、「残念な主婦」である自分を見つめなおすことで、人生の有限性を意識することになり、「本気で自分の人生を生きたい」と思うようになったのです。

私が東大大学院の受験を決心した理由は、とても単純です。

人に「何か」を伝えたいからです。

もともと私は、絵と文章をネットに上げることで「何か」を伝えていたわけですが、もっともっと、人の心の支えになったり、何かを考えるきっかけになったり、難しいものを簡単に伝えたりしたいと思ったのです。私自身、生きていく中で、誰かが発信した「情報」によって何度も何度も助けられたからです。

――けれども、私より絵や文章が上手い人は数えきれないくらいたくさんいますし、私自身に何か特別な能力があるわけではありません。何かを作っても、誰にも見てもらえなければ意味がありません。

だったら、いっそのこと「研究者」になって、何か人々の役に立つような研究をして自分で発信していこう、と思ったのです。

そして、どうせなら日本で一番の環境で、最高の教授に指導してもらいたい、というわけで行きついたのが「東大大学院」でした。

著=ただっち