テック・起業系の賢人たちに影響を与えた傑作SF小説10冊

テック・起業系の賢人たちに影響を与えた傑作SF小説10冊

Inc.: SF(サイエンスフィクション)は「現実逃避」というレッテルを貼られがちです。しかし、しばしばバカにされてしまう、この「SF」というジャンルは、ギークなコスプレをしたり、世界観の詳細について議論したりするためだけのものでは断じてない、と多くの専門家が語っています。

SFは潜水艦やテーザー銃、レーダーなど、重要なイノベーションをいくつも予言してきました。皆さんが毎日使っている携帯電話も実は、『スター・トレック』に登場するコミュニケーターに部分的にインスパイアされています。これらは単なるまぐれ当たりでも、奇妙な偶然の一致でもありません。

作家のEliot Peper氏は、先日公開されたHarvard Business Review(HBR)の記事の中で、未来のテクノロジーを想像することは、ビジネスリーダーが現実世界のイノベーションについてじっくり考えるための優れた方法だ、と述べています。

SFの物語は、説得力に満ちた代替現実を提示することで、私たちの思考だけでなく、どのように考えるのか? なぜ考えるのか?といったことと向き合う力を私たちに与えてくれます。SFでは、現状とはいかに脆いものか、未来はいかに可変性に富むものであるか、ということが浮き彫りにされています。

おそらく、だからこそマサチューセッツ工科大学(MIT)には、未来のテックリーダーたちに向けた、急速に変化する未来を考察するためのツールとしてSFを活用することを奨励するコースが開設されていたのでしょう。同コースでインストラクターを務めたSophia Brueckner氏は、以下のように説明しています。

SF作家たちは単に現代のテクノロジーを予言するだけでなく、自身の手による架空の発明がどんな結果を招くのかという点も、事細かに考察しています。

Brueckner氏は2013年に行われた、The Atlanticのインタビューの中で、SF小説にインスパイアされた複数の学生のプロジェクトについて詳述しています。では、どんなSF作品が思考を刺激し、急速に進むイノベーションに備える手助けをしてくれるのでしょうか? 今回は、テック・起業系の才能あふれる人々たちの意見を頼りに、SFデビューにうってつけのおすすめ作品を選んでみました。

『ファウンデーション』3部作(アイザック・アシモフ著、ハヤカワ文庫SF)

この作品は、イーロン・マスク氏のおすすめです(Inc. より)。マスク氏は、『ファウンデーション』3部作のおかげで、技術の進歩によって人類を前進させ続けるという大きな夢を持って努力する気になったとしています。

Pushファウンデーション ―銀河帝国興亡史〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)

842円

『銀河ヒッチハイク・ガイド』(ダグラス・アダムス著、河出文庫)

この本は、マスク氏とリチャード・ブランソン氏のお気に入りです(Inc. より)。マスク氏は、この本が「問いかけることは答えることよりも難しい」ことを教えてくれたと言っています。

Push銀河ヒッチハイク・ガイド (河出文庫)

702円

『スノウ・クラッシュ』(ニール・スティーヴンスン著、ハヤカワ文庫SF)

TechCrunchによると、リード・ホフマン氏とピーター・ティール氏の2人は、PayPalを設立する前に、ある週末を費やして、大きな影響力を持つ本作について議論したそうです。Financial Timesによると、セルゲイ・ブリン氏お気に入りの1冊でもあります。

Pushスノウ・クラッシュ〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)

『Seveneves』(ニール・スティーヴンスン著、未訳)

New York Timesによると、本作はビル・ゲイツ氏お気に入りの1冊。地球上の生命に差し迫る終焉についての一大巨編である本書について、「私のSF愛を再燃させてくれました」とゲイツ氏は言っています。ただし、「技術的なこまごまとした部分に音を上げる読者もいるかもしれません」とのことなので、読む際にはご注意を。

PushSeveneves

1,347円

『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』(フィリップ・K・ディック著、ハヤカワ文庫SF)

言わずと知れた、映画『ブレードランナー』の原作小説で、先ほどご紹介したMITのクラスでも取り上げられた作品です。Brueckner氏は「ディックが作品のなかで描かれるデバイスは、時として非常にユーモラスで風刺的ですが、本当に奥深いです」と述べています。

Pushアンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))

799円

『エンダーのゲーム』(オースン・スコット・カード著、ハヤカワ文庫SF)

マーク・ザッカーバーグ氏の過去のFacebookプロフィールによると、ビデオゲームの神童が実際の戦争に巻き込まれていく様子を描いたこの人気作品は、当時の彼(26歳)の愛読書だったようです(The New Yorkerより)。

Pushエンダーのゲーム〔新訳版〕(上) (ハヤカワ文庫SF)

821円

『The Three-Body Problem(三体)』(劉慈欣著、未訳)

その後、少し大人になったザッカーバーグ氏は、自身が推薦する本の1冊として(Inc. より)、中国人SF作家によるこの本を挙げています。本書は3部作の第1作です。

PushThe Three-Body Problem (Remembrance of Earth's Past)

1,502円

『New York 2140』(キム・スタンリー・ロビンソン著、未訳)

Peper氏によるHBRの記事にはおすすめ作品が満載ですが、その中の1冊がこちらです。海面の上昇に促されて「ヘッジファンドマネージャーや不動産投資家らが潮間帯の市場指数を新たにつくり、気候変動が加速して世界経済がメガシティーへさらに集中するにつれて、インフラの見直しがこれまで以上に緊急優先事項となる」未来を描いています。

PushNew York 2140

2,101円

『Change Agent』(ダニエル・スアレース著、未訳)

こちらもPeper氏のおすすめで、合成生物学が及ぼす影響の不気味な影が探求されています。

PushChange Agent: A Novel

1,660円

『The Last Firewall』(ウィリアム・ハートリング著、未訳)

ベンチャーキャピタリストもSFが大好きです。Brad Feld氏は、SF小説を読むことで「現在、自分が投資を行っている数多くの対象に関する潜在意識的な枠組みが脳のなかで形成される」と言っています。Feld氏のブログには、この作品をはじめとして、同氏が「傑作」と考えるSF小説が多数紹介されています。

PushThe Last Firewall

1,558円

Want to Future-Proof Your Career? Start by Reading These 10 Science-Fiction Books | Inc.

Image: Roman3dArt/Shutterstock.com

Source: The Atlantic, Inc. 1, 2, 3, Amazon1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10, TechCrunch, Financial Times, New York Times, The New Yorker, Feld Thoughts

Reference: Smithsonian, Wikipedia1, 2, 3

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