AでもBでもない、「第3の道」を見つける「弁証法問いかけ術」とは?

AでもBでもない、「第3の道」を見つける「弁証法問いかけ術」とは?

一見すると両立できないように思えるふたつの目標やニーズ、願望がありますか?

そういうときには、その両方を同時に成就するために必要なことは何かを考えましょう。

いえ、真面目な話です。

あなたが何かの決断を下すとき、別の選択肢や可能性が排除されるのは本当です。たとえば、ランチに使ったお金を、投資に回すことはできません。

ジムで費やした時間を、キッチンの掃除にあてることもできません。

私たちの多くはある種の目標について、互いに相容れないものだと、あまりにもすぐに決めつけてしまいます。

物の対立・矛盾を通して当たり前を否定する

ここで、ソクラテスやプラトンの時代から存在する議論の手法である「弁証法的な問いかけ(Dialectical questioning)」を試してみましょう。

自分が無意識のうちに当然と思っている前提を検証し、「その前提を否定するシナリオ」を見つけ出すことができます。

リーダーシップ・コーチ・プログラムを運営するJesse Sostrin氏は、「strategy+business」というサイトで、次のように説明しています。

Phamさんは、次のチャンスがあれば昇進したいと思っていましたが、仕事量と、それをこなそうとした時の生活面での犠牲を考えると、とても続けられないような気がしていました。

昇進することと、昇進をあきらめて良好なワークライフバランスを保つこと。このふたつの目標はどちらも、彼女の価値観(成果、成功、家族、健康など)に沿っていました。どちらも大切だと感じるものの、そのふたつは、両立できないもののように思えました。

そして、そのふたつを融合する余地を生んだのが、ある弁証法的な問いかけでした。「リーダーとして成長を続け、キャリアを前進させながら、もっと健全な方法で自分のリーダーシップを設計するには、どうすればいい?」

Phamさんはこう自問することによって、自分の思考と行動を導き、ふたつの要素を十分に含む結果に向かって積極的に前進しました。

そして結局、1週間おきに、普段よりも長時間働くことをあえて選択し、2週間に一度、出張を減らすことにしました。この柔軟な取り決めにより、家族や友人とのつながりを立て直し、放り出していたヨガの練習も再開することができました。

たしかにPhamさんの解決策は、ひとつの選択によって、別の選択肢を排除するものです。週によっては、いつもより長く働くことになります。ですから、その週は友人や家族と時間を過ごせません。しかし、別の週では労働時間が短くなるので、その時間を使って、大切な人たちとのつながりを深められるわけです。

もちろん、誰もが自分の労働時間を選べるわけではありません。だからと言って、仕事と両立できないように思える、生活の別の側面との折り合いをつけるのに、弁証法を使えないというわけではありません。

たとえば、使い古された典型的な例ですが、「毎日ラテを買って、なおかつ老後の資金をためるにはどうすればいいのか」と自問してみれば、出費を切りつめられる別の分野が見つかるかもしれません。あるいは、生活費があまりにも厳しい場合は、もっと稼ぐにはどうすればいいかと自問してみてもいいでしょう。

AとBの両方を手に入れるには、何が必要でしょうか?

この方法は、あの有名な『7つの習慣』(邦訳:キングベアー出版)のなかの第4の習慣「Win-Winを考える」とよく似ています。

このシナリオに関係する全員が望みのものを手に入れるには、どうなる必要がありますか?どんな選択をする必要がありますか?どんな境界を定める必要がありますか?どんな可能性を考慮する必要がありますか?

そんなわけで、この次、一見すると両立しないふたつの道のどちらかを選ばなければならない状況に置かれた時には、まだ検討していない第3の道がないかどうかを、まずは自問してみましょう。

AとBの両方を手に入れるには、何が必要でしょうか?その状況に関して、前提にしているのはどういうことですか?それとは逆のことを想定したら、どうなるでしょうか?Cを調整して、AとBをうまい具合に両立させる方法はありますか?

こうした問いに対する答えが見つかれば、前へ進む方法がもっとよく見えてくるはずです。

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Image: Vladislav Babienko/Unsplash

Source: strategy+business

Nicole Dieker - Lifehacker US[原文]


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