新年が明けてから、もう1カ月。「今年こそは」と掲げた目標・抱負達成のための習慣も、そろそろ続けるのが危うくなってきていませんか?

でもそれは、もしかしたら自分にあった目標の立て方ができていないからかもしれません。

そこで今回は、「目標の正しい立て方」「目標達成のために継続するコツ」に関するヒントをご紹介したいと思います。

目次

自分にあった目標の立て方を知る目標をジャンルごとに分ける指針を決める具体的な達成目標を立てるプロセス目標を立てる他者との緊張感を活用する目標を見直す頻度を決める

1.自分にあった目標の立て方を知る

目標の立て方とは好みが別れるもので、「目標と計画を詳細に練り上げた方がいい」という人と、「決めすぎない方がより良い発想を得られていい。決めすぎると窮屈になる」という人がいます。

単純化してご紹介すると、目標は山登りタイプと波乗りタイプのどちらかを大まかに見極めることをおすすめしています。

山登りタイプとは

山登りタイプとは、具体的なプロセスのプランを立てて、その通りに実行することで願望を達成するタイプです。このタイプは、目標をすべて「落とし込み」と「詳細なプロセスを練った計画」を明確にすることで実現しやくなります。

波乗りタイプとは

一方波乗りタイプは、出来事の流れや出会いに合わせて願望を達成するタイプです。

このタイプは、大まかな目的・目標・方向性を持ちながらも、プロセスはその場の状況や人によって変化すると考え、臨機応変に新しい発想を試行錯誤するのが得意です。

クリックして画像を拡大 Image: 『人生を決める「成長スイッチ」をONにする!1年前と変わっていないあなたへ』より

2. 目標をジャンルごとに分ける

目標は、1年をより良く過ごすための目印だとして視野を広げておくことが重要です。自分の1年を構成する重要なポイントが何なのかを考えてみましょう。

たとえば私の場合、「ビジネス」「自己向上」「家族」という風にジャンル分けをしています。

1年の目標はいくつかの分野に分けられます。自分にとってどんなジャンル分けが必要かを考えてみるとよいでしょう。

3. 指針を決める

指針とは、ここでは「どのような方向性・どんな心の状態でいるか」ということです。

たとえば私の場合、

ビジネス:新しいことに挑戦し、熱意をもって働く。新しいことを創造する。自己向上:自分の視野を広げるためにより多くの人と会う。自分の師と仰げる人を見つけ、徹底してその人から学ぶ。家族:子どもの成長、愛と繋がりを感じながら、心穏やかに時間を過ごす。

という具合です。

こうした方向性や指針がないままに目標だけを決めても、その目標達成だけに囚われ、豊かさがない事態が起きてきます。ここでの「目的」とは「あり方」を意味し、どんな感情で過ごしたいかを見据えることなのです。

4. 具体的な達成目標を立てる

Image: pathdoc/Shutterstock.com

ここにきて、具体的に何をゴールにしたいかを書き出していきます。

「中小企業診断士の資格を取る」「売り上げ目標○○円を達成する」「年に3回は旅行に行く」などです。

全部やる必要はないと思うので、立てた目標に縛られすぎる人は、一番重要な3つに絞ってみてもいいでしょう。まずは広げて絞る!がポイントです。

5. プロセス目標を立てる

ここは、山登りタイプと波乗りタイプでさじ加減は変わりますが、結果とプロセス目標は次のような関係です。

【結果目標】

中小企業診断士の資格を取る 

【プロセス目標】

毎日90分、勉強する時間をとる資格学校に申し込む土日は3時間勉強する

「プロセス目標」とは行動・習慣であり、実行するべきことです。常に原因と結果はセットなので、もし目標に向けて進まない原因がプロセス目標の明確化ができていないことであれば、プロセス目標を立ててみてください。

私の場合で言えば、「空手の組手・試合で勝つ」という結果目標に対して、「週に2回の稽古を必ず行なう」というプロセス目標を立てています。

もちろん、週に2回の稽古をしたからといって、勝てる保証はありません。むしろ、相手によっても勝つか負けるかは変動します。結果とは運や状況に左右されやすい領域もあるのですが、プロセス目標は自分でコントロールできます。

よって、プロセス目標をしっかり実現していくことにフォーカスするのが肝心。

特に山登りタイプは、このようなプロセスを詳細に落とし込んだほうが意欲が湧く傾向があります。波乗りタイプであっても、うまく進まない目標があるならプロセス目標を決めてみることをお勧すすめします。

6. 他者との緊張感を活用する

Image: G-Stock Studio/Shutterstock.com

「自分との約束」「他人との約束」、どちらが守れるでしょうか? 実は8割の人が「他人と約束をしたらやらなきゃと思う」と答えるのだそう。

常に人からどう思われるか考えることはストレスではありますが、「行動する」という意味ではモチベーションにもなります。

「後ろ向きな義務感」は避けたいところですが、「前向きな義務感」として他者との緊張感は有効です。このパワーをほどよく使うことです。放電的な追い込み方をすると疲れる人もいるので、充電的な緊張感にしてみてください。

たとえば私は、月曜日にパーソナルトレーナーをつけていますが、先に予約をしておくと気力が低い時でも実行できますし、実行するとやってよかったと思えます。逆にそう思えないものならば、目標や行動を見直した方がいいでしょう。

7. 目標を見直す頻度を決める

年始に抱負を立てて、年末に達成できていなかったら自己嫌悪になる、というサイクルを繰り返す人は多いものです。この原因の1つは、日常が多忙すぎて振り返る・リスタートするタイミングがとれないことです。

たとえば、月が変わるごとに1回ずつチャレンジしても12回機会があります。

特に波乗りタイプであれば、目標は3ヶ月に1回ぐらいでもいいので振り返り、軌道修正する機会を持つことで年間目標を前に進めることができます。

ご自身の目標づくりと継続のヒントになれば幸いです。

>>連載コラム「習慣化」の記事はこちらから!

古川武士(ふるかわ・たけし) 習慣化コンサルタント

約5万人のビジネスパーソンの育成と約1000人の個人コンサルティングの現場から「続ける習慣」が最も重要なテーマと考え、オリジナルの習慣化理論・技術をもとに個人向けコンサルティング、習慣化講座、企業への行動定着支援を行っている。「続ける習慣」「やめる習慣」など著書は全20冊、計80万部を超え、中国・韓国・台湾など海外でも広く翻訳され読まれている。公式サイト

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