仕事帰りに同僚とサクッと飲みに行く。そんな日常がなかなか難しくなった今、自炊に目覚めた方も多いはず。

料理して食べる楽しさ、好きなものを食べられる喜び、と同時に自炊を続けるには献立を考えて買い物に行く、食器洗いや片づけなどがセットになってくるのが曲者と気づいている頃かも。

特に在宅勤務をしていると、仕事とプライベートがシームレスになり、気づけば3食何を食べるか考えているなんてことにもなりかねません。

そこで、時間があるときに食材をまとめ買いして、一度に調理済みの一歩手前まで下味をつけて冷凍しておく調理術「下味冷凍」が注目を集めています。

今日は、料理研究家 石澤清美さんの著書『下味冷凍スピードおかず 時短!節約!おいしさアップ!』(主婦と生活社)より、「下味冷凍のコツ」とアレンジも自在な鶏むね肉の「下味冷凍レシピ」をご紹介します。

下味冷凍 スピードおかず:時短! 節約! おいしさアップ!

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下味冷凍のメリットと基本の下ごしらえ

Photo: 『下味冷凍スピードおかず』 毎日、毎食の食事作りがラクになる

生の食材と調味料を袋に入れ、味つけしてから冷凍した「下味冷凍」は、いわばおかずの素。

買い出しに行けない忙しいときや、食材を切らしてしまったときも、「下味冷凍」ストックがあれば調理がラクなだけでなく、食事作りのストレスが軽くなります。

長期保存できるから食材をまとめ買いできる

「下味冷凍」には、おいしさが長くキープでき、食費節約にもつながるメリットが。

スーパーで買ったパックの肉や魚もそのまま冷凍するより「下味冷凍」すれば、味も鮮度も落とさず約1カ月保存可能できるそう。

下味をつけると減塩でもおいしくなる

下味をつけると時間とともに肉や魚に味が染み込むので、調味料は少なめでもおいしく感じられ、減塩にもつながります。

さらに、調味料に漬けることで肉がやわらかくなったり、魚の臭みがとれたり、おいしさがアップするのだとか。

凍ったまま調理可、調理時間が時短になる

そして時短。下ごしらえと味つけ済だから調理の手間は必要最小限で済みます。

食べたいときに焼いたり蒸したり加熱するだけ。半解凍なら最短1分、凍ったまま調理できるメニューもありました。

そのほか、プロのレシピなので料理が苦手でも失敗なくおいしく作れるところ、うまく保存しておけばきっちり使い切れるので、フードロスをなくしてエコにもつながるなどメリットがたくさん。

これなら無理なく続けられそうです。

まずは「下味冷凍」のキホンをマスターしましょう。

「下味冷凍」のキホン

STEP1 保存袋に調味料を入れて混ぜる

冷凍できる食品用保存袋に、先に調味料だけを入れる。袋の上から手でもんで、よく混ぜ合わせる。

STEP2 肉や魚を加え、もんでなじませる

肉や魚などの食材を加える。まんべんなく調味料がいきわたるように袋の上からさらにもんでなじませる。

STEP3 空気を抜き、平らにして冷凍する

袋の口を数cmだけ開けておき、中の空気を抜いてから口を閉じる。中身を平たくならしてから冷凍する。

(6ページより)

基本を踏まえて、覚えておけば大活躍する 「鶏むね肉のみりんしょうゆ味」 のレシピを紹介します。

高タンパクで脂が少なく、しかも安価で手に入る鶏むね肉は自炊の強い味方、ただ普通に加熱すると硬くなりがちで、実は使いづらいという側面も。

そんな淡白な鶏むね肉も下味冷凍しておけば、ふっくらおいしく仕上がります。

甘辛の定番味付けなので、このまま調理するのはもちろん、和食や中華へのアレンジも楽しめるのだとか。

「鶏むね肉のみりんしょうゆ味」下味冷凍パックの作り方

Photo: 『下味冷凍スピードおかず』 【材料】主菜ならおよそ2人分鶏むね肉…1枚(250〜300g)

調味料A

しょうがのすりおろし…小さじ1しょうゆ…大さじ1みりん…大さじ1【作り方】保存袋にAを入れ、袋の上からもんでよく混ぜる。鶏むね肉は厚い部分を開き、厚さを均一にしてから4等分に切り、(1)に加える。空気を抜きながら口を閉じ、平たくして冷凍する。

「鶏むね肉のみりんしょうゆ味」下味冷凍パックは、そのまま解凍し焼いたり、野菜と一緒に炒めたりだけでなく、アレンジも自在です。

本書に紹介されているひとつが、これから肌寒くなる季節に活躍しそうな和風ポトフのレシピ。

凍ったまま調理ができ、煮込むだけでスープと一緒に根菜がたくさん食べられるのも魅力的!

アレンジレシピ1「和風ポトフ」

Photo: 『下味冷凍スピードおかず』 【材料】およそ2人分鶏むね肉のみりんしょうゆ味…1袋分セロリ…1本ごぼう…1/3本長ネギ…1本にんじん…1/3本粒マスタード…適量

調味料A

顆粒コンソメスープの素…小さじ1/2白ワイン…大さじ1ローリエ(あれば)…1枚【作り方】セロリ、ごぼう、長ねぎは4〜5cm長さに切り、にんじんは縦2〜4等分に切る。鍋に(1)、水500ml、Aを入れて中火にかけ、煮立ったらふたをして弱火で5分ほど煮る。「鶏むね肉のみりんしょうゆ味」を凍ったまま加え、再び煮立ったらアクをひく。5mmほどすき間をあけてふたをし、弱火でさらに10分煮る。器に盛り、粒マスタードを添える。

そのほか、解凍した 「鶏むね肉のみりんしょうゆ味」 をそぎ切りにして、小麦粉をまぶし、粉チーズと卵液にくぐらせて焼くピカタもボリュームがあっておいしそう。

アレンジレシピ2「鶏むね肉のピカタ」

Photo: 『下味冷凍スピードおかず』 【材料】およそ2人分鶏むね肉のみりんしょうゆ味…1袋分 ※解凍して調理いんげん…6本小麦粉…適量サラダ油…適量

調味料A

溶き卵…1個分粉チーズ…大さじ1水…大さじ1【作り方】解凍した「鶏むね肉のみりんしょうゆ味」は、大きければひと口大のそぎ切りにし、薄く小麦粉をまぶす。Aをボウルに入れ、卵の白身がきれてなめらかになるまで混ぜ合わせる。フライパンにサラダ油を熱し、(1)を(2)にくぐらせて並べ、弱火で焼く。長さを半分に切ったいんげんも入れて焼く。鶏肉の片面に焼き色がついたら返してさらに弱火でじっくりと焼く(中まで火が通りにくい場合は酒または水大さじ1を注いで約30秒蒸し焼きにする)。いんげんは焼けたら取り出しておく。器に盛る。

本書では、6つの鶏肉レシピ以外にも、豚肉5つ、牛肉3つ、ひき肉4つ、魚2つ(鮭・ぶり)の「下味冷凍」の素とアレンジが全72レシピ紹介されています。

まずはレシピ通り挑戦を。「下味冷凍」の基本と調味料のレシピが身についてしまえばアレンジは無限大。一週間の献立を考えるのも作るのも楽しくなりそうです。

何より、冷凍庫に「下味冷凍」ストックがある安心感で、毎日の食事作りへのストレスが劇的に減る効果も期待できるはず。

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Source: 『下味冷凍スピードおかず』

Photo: 『下味冷凍スピードおかず』