子どもの「二次溺水(乾性溺水)」について親が知っておくべきこと

子どもの「二次溺水(乾性溺水)」について親が知っておくべきこと

Popular Science:数カ月前、テキサス州の家族が4歳の男の子を亡くす痛ましい事故が起こりました。 原因は、二次溺水と思われます。二次溺水とは、水を吸い込んだことが原因で肺に体液が溜まる現象です。子どもが水遊びや水泳をしたあと、何時間もたってから死亡してしまうことがあります。死に至ることは非常にまれですが、いざという時にすばやい対応ができるよう、症状を知っておきましょう。

事故の原因

地元の報道局abc13 Newsによると、男の子は膝までの深さの浅瀬で水遊びをしていました。その時、波に足をすくわれ数秒間、顔が水に浸かったそうです。すぐに立ち直り、そのあと異常は見られなかったものの数日後に、下痢や嘔吐、肩の痛みを感じ、さらに数日たってから呼吸不全で亡くなってしまいました。

医師たちは、おそらく水に顔が浸かった際に水を飲んだことが原因で、肺に水が溜まる肺水腫になったのではないかと考えています。肺に水が溜まると呼吸をしても酸素が肺に取り込まれません。消毒されていない水で泳いだために細菌やウイルスに感染するというまれなケースもありますが、その場合は通常もっと早く症状が出る、とクリーブランド・クリニック小児救命救急センターのMichael McHugh院長代理がThe Washington Postに説明しています。

注意すべき症状

非典型的な溺水には、上記で説明した「二次溺水」と「乾性溺水」があります。乾性溺水とは、肺に水が入らなくても水を吸い込んだ刺激で気道がけいれんを起こして窒息してしまう現象です。アメリカ・オステオパシー協会によれば、双方とも最も犠牲になりやすいのは乳幼児で、救急処置を必要とする救急疾患に分類されるそうです。

二次溺水と乾性溺水には、多くの共通した症状がありますが、乾性溺水は通常、溺れかかってからすぐに起きます。一方、二次溺水が起きるのは、1〜24時間後です。

二次溺水の典型的な兆候は、呼吸困難、咳、眠気や倦怠感、胸の痛み、嘔吐、普段と違うぐずり方です。水遊びや水泳後にこのような症状をみられたら、すぐに救急で診てもらうように同協会は警告しています。症状が軽く治ったように見えても、容態が急変することがあり予測が困難です。特に乳幼児の場合は、より注意を向けておきましょう。

二次溺水と乾性溺水の死亡率

The Washington Postは、アメリカでは溺死事故が1日約10件起きているといいます。が、実際には二次溺水や乾性溺水は非常にまれで、同センターも統計を取っていないとのこと。2006年にBritish Medical Journal上に掲載された調査では、「二次溺水」や「乾性溺水」がすべての溺水事故に占める割合はわずか2〜5% だと報告されています。

対策として、まずは子どもに水の安全について教えたり、水泳を習わせたり、注意深く監視したりして、リスク回避をしましょう。ただし、不慮の事故が発生する可能性を完全になくすことはできません。ティーンエイジャーの親御さんは、飲酒後に泳ぐことのリスクについても理解させましょう。そのような状況では、水を吸い込んでしまう危険性が高まるのです。

What parents need to know about 'dry drowning' | Popular Science

Image: arrowsmith2/Shutterstock.com

Source: Popular Science(1, 2), abc13 News, The Washington Post, America Osteopathic Association

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