「ランナーズハイ」の原因は脳内麻薬だった

「ランナーズハイ」の原因は脳内麻薬だった

多くの人が信じている事実とは異なり、長時間ランニングをした後で感じる高揚感はエンドルフィンのなせる業ではありません。病みつきになりそうなあのハイになる感覚は、実は脳内麻薬の仕業なのです。

具体的にいうと、それは内在性カンナビノイドに属する化学物質です。マリファナから検出されるTHC(テトラヒドロカンナビノール)やCBD(カンナビジオール)のような従来のカンナビノイドと似てはいますが、内在性カンナビノイドは体内で生成されます。

SciShowというYouTubeの番組でホストを務めるMichael Arandaさんは、ワークアウトの最中に内在性カンナビノイドが生成されて、「ランナーズハイ」になる過程について語っています。ランナーズハイとは、マラソンなどで長時間走り続けると気分が高揚してくる作用のことです。

マリファナに含まれるTHCと同じように脳内システムに作用する内在性カンナビノイドは、体内で自然に生成され不安を和らげ、痛みを感じにくくさせる性質があります。

「ランナーズハイはエンドルフィンの影響だ」という説が長い間信じられてきましたが、実は誤りでした。エンドルフィンは、脳の半透膜を通過して脳に達することはできません。確かにエンドルフィンは鎮痛作用がありますが、ワークアウトの後で感じる体や筋肉の痛みにのみ作用します。

2015年の研究によると、ネズミをホイールに乗せて走らせると「アナンダミド」と呼ばれる内在性カンナビノイドが生成されることが判明しました。次に、そのネズミを熱したプレートに乗せて、ストレスに対する反応を観察。

ランニングをしたネズミは血中のアナンダミドが増加していて、熱いプレートに反応するまでに通常より時間がかかりました。

そこで、アナンダミドの受容体をブロックしてみると、長距離を走っていないネズミと同じように、熱いプレートに反応する様子が見られました。一方、エンドルフィンの受容体をブロックしても、熱いプレートに対する反応にまったく変化が見られませんでした。つまり、エンドルフィンではなく内在性カンナビノイドがランナーズハイに一役買っていることがわかったのです。

ランニングの後で極端にハイになりたいとは思わなくても、自然な高揚感を感じたいと思っているなら、内在性カンナビノイドが作用してワークアウトを楽しめるでしょう。

Running Can Get You High—But Not Like You Think | Lifehacker US

Image: SciShow via YouTube

Source: SciShow via YouTube, PNAS

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