10月30日に放送された『第50回NHK上方漫才コンテスト』で、お笑いコンビ・ネイビーズアフロ(皆川、はじり)が悲願の優勝を果たした。

上方演芸界において、新人の登竜門と位置付けられる由緒ある同コンテスト。本来は今年3月に開催予定だったが、コロナ禍の影響で延期され、観客も約1400人収容可能な会場にわずか150人。例年とは全く異なる雰囲気でおこなわれた。

出場者は、初の本選進出となったきんめ鯛、ニッポンの社長、パーティーパーティー、プードル、隣人、2019年に続き2度目の挑戦となったからし蓮根、たくろう、ネイビーズアフロの8組。2つのブロックに分かれてネタを披露し、きんめ鯛とネイビーズアフロが最終決戦に駒を進めた。

ネイビーズアフロの勝因となったのは、1本目だけでなく2本目のネタでも見せた圧倒的な熱量。展開も早く、審査員も観客も彼らの世界に引き込まれてしまったことは、審査員の西川きよしも「力の入れようが伝わってくる」、三倉佳奈は「壮大な映画を見ているみたい」というコメントからも伝わってくる。

もともと漫才に対する評価は高く、賞レースでも好成績を残してきたが、「決勝には進めても優勝できない、もしかしたらこのまま取れないのかなと気持ちは焦っていたので、うれしさもあるけど、やっと優勝できた安心感が強かった」と、優勝が告げられた瞬間に涙を見せたはじり。

皆川は「何回か隣に並んでいるコンビが優勝するという機会があったので、優勝して全員の目がこちらを向いている状態に鳥肌が立ちました! 相方が泣いているところも初めて見ました」と笑いを誘った。

「見た目に特徴がないので、キャラクターというより漫才の印象を残せるように」と、2人の掛け合いが見どころだというネタをセレクトし、決勝に挑んだというネイビーズアフロ。その圧倒的な漫才と雄姿でインパクトを残し、この優勝が彼らにとって飛躍のきっかけになりそうだ。

取材・文/西村円香