「ケナガマンモスの鼻」や「ユカギルバイソン」など世界初公開の冷凍標本が史上最大級の規模で展示される『マンモス展−その「生命」は蘇るのか』。大阪で7月末から開催される本展の展示構成監修を務めたいとうせいこうが、その展示方法について語った。

展示にあたって、過去から現在、未来へとつなぐマンモスの物語を考えたという、いとう。「要素がすごく多い展覧会なので、その大きな横軸を思いつかなかったら流れのないものになっていたかも」と打ち明ける。

さらに、「何万年も前の標本と、現在そして未来の生命科学という要素をアクロバティックに結べたのは、マンモスという存在があったから。ただ、『過去・現在・未来でまとめていこう』って提案したのは話を始めてから割とすぐで、自分が思いついたというより、マンモスからのお告げだったのかも(笑)」とも。

動物たちの標本は、マイナス20度台に保たれた冷凍展示室のなかで展示。「展示室のガラスには全然霜がつかずに、冷凍標本をクリアに見られるんです。これは日本の最新技術です!」と、意気揚々と話す。

「サハ共和国に行ったときに寒さ対策で着たモコモコのダウンジャケット姿の僕が、会場の古代エリアでパネルになっていて、いかにサハが寒いか伝わるはず。次のゾーンでは衣装が白衣にチェンジして時代が変わった事を表現していて、展覧会で僕はいわば物語の語り部役で登場しています。こういう展示の仕方も今までにないと思う」と、生物ファンはもちろん展覧会マニアもうならせる内容だと自信を覗かせた。

同展は7月31日から9月22日まで、「大阪南港ATCギャラリー」(大阪市住之江区)にて。チケットは一般1500円ほか、発売中。

取材・文・写真/岩本