印象派から前衛まで、仏アルザス地方のストラスブール美術館名品展

印象派から前衛まで、仏アルザス地方のストラスブール美術館名品展

「姫路市立美術館」(兵庫県姫路市)で、『ストラスブール美術館』展が、11月12日からおこなわれる。「ストラスブール近現代美術館」のコレクションを中心に、印象派からモダンアートまでの約100作品を紹介する。

フランス北東部、アルザス地域圏の首都ストラスブールは、フランスとドイツの文化が融合した独自の文化を育んできた。同市は10館におよぶ美術館・博物館を有するが、その代表格が約1万8000点のコレクションを誇る「ストラスブール近現代美術館」だ。

展覧会は3章で構成される。第1章「印象派とポスト印象派」では、風景画に着目し、印象派以前と風景画、印象派の風景画、筆触という3つの切り口から作品を紹介する。主な作家はコロー、モネ、シスレー、シニャック、ゴーギャンだ。第2章「近代絵画におけるモデルの関わり」では、モダンアートにおけるモデル(現実)との関係に焦点を当て、ルノワールからピカソまでさまざまな画家が制作した作品が登場。

第3章「アヴァン=ギャルド」では、近代性と前衛思想が絵画にどのような影響を与えたかを、キュビスム、抽象絵画、シュルレアリスムから考察する。作家は、カンディンスキー、アルプ、マグリットなどだ。

また「姫路市立美術館」が所蔵する國富奎三コレクションの受贈25周年を記念し、ルノワールの《母性》とマティスの版画連作本『ジャズ』の全作品を展覧。常設展示室ではルオーが1907年に制作した絵画《町外れ》の裏面に描かれた《老女》を初公開するなど、見どころの尽きない内容となっている。会期は2020年1月26日まで、料金は一般1200円ほか。

文/小吹隆文(美術ライター)


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