新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、臨時休館していた「和歌山県立近代美術館」(和歌山県和歌山市)が、感染対策を講じたうえで5月8日から開館した。関西の美術館・博物館では現在、同館と「和歌山県立博物館」「和歌山市立博物館」「和歌山県立紀伊風土記の丘」の4施設のみだ。

和歌山県では、15日に緊急事態宣言が解除されたが、それ以前に休業要請の見直しがおこなわれ、「博物館等」(博物館、美術館、図書館、科学館、記念館、水族館、動物園、植物園)については、5月7日から「営業自体の自粛の法的要請をする施設」の対象外とし、「特に強く県外からの受入自粛を依頼する施設」とされていた(「緊急事態宣言が延長されたことに伴う県民の皆様へのお願い(第6弾)」)。

ただし、県外からの来館は自粛をお願いしたいとし、駐車場や美術館の入口に注意喚起の貼り紙が掲出されている。公式サイトでは「特に県外からお越しの皆様には、このことをご理解いただき、ご利用をお控えくださいますようお願いしなければなりません。美術館や博物館の原則は、あらゆる人に開かれていることに変わりはありません。一日も早く通常の開館ができるよう、みなさまのご協力をお願いいたします。」としている。なお、館内のカフェは休業中で、給水機も使用中止。

同館の広報担当者は「開館初日には77名が、14日には52名の方が訪れ、連日50名ほどの方が来館されています。久しぶりの展覧会を楽しまれている様子です。喜んでおられる方、少し不安そうな方、半々ぐらい」と話した。来館にはマスク着用を呼びかけ、入口ではアルコール消毒をおこなっている。

現在、同館では、芸術表現としての「模様」に着目した展覧会『もようづくし』が6月28日までおこなわれている。同館所蔵品を中心に、県内の4つの博物館の協力も得て、美術、工芸、菓子木型、図鑑のイラスト、考古遺物など、さまざまな作品から「模様」にアプローチ。模様を巡る状況や、我々と模様の関係、その芸術的可能性を知るきっかけになるだろう。料金は一般520円。