京都三大祭りの祇園祭。残念ながら今年の山鉾巡行は中止になったが、巡行のハイライト「辻回し」がおこなわれる場所に近い「京都高島屋」(京都市下京区)の地階食料品フロアでは、『祇園祭特集』を開催中だ。

「例年と状況が全く異なる今年だからこそ、“食”から祇園祭に思いを馳せてみてはいかがでしょう」と広報担当者。祇園祭は、およそ1000年前に疫病が流行した時、その災厄を祓うために始まった。疫病退散の願いをこめ、今年は家で祇園祭にちなんだお菓子や名物を楽しみたい。

■「三條若狭屋」の「祇園ちご餅」
長刀鉾の稚児が八坂神社に参拝する際に振舞われる「稚児餅」にちなんだお菓子。甘く炊き上げた白味噌あんを求肥で包む。テーブルに置けば、コンチキチンが聞こえてくるようなリアルさもなかなかの鉾ケース入り。同店によると、「今年の出荷は例年の5分の1程度。品薄になるかもしれません」。早めの入手を。価格は1124円(7月17日までの販売)

■「笹屋伊織」の「古都祭」
山鉾パッケージがユニーク。プレーンと抹茶の2種類の求肥を餅皮で包み、八坂神社の神紋の焼印を押したお菓子。5個入り648円(7月17日までの販売)。

■「京のおせん処 田丸弥」の「貴船菊」
玉子せんべいに落花生をふんだんに入れて焼きあげた「貴船菊」。貴船の山中に咲く可憐な秋名菊の別名から名付けられた。山鉾の掛紙をかけた祇園祭仕様のパッケージは、京都高島屋限定で16枚入り1404円。

■料亭「雲月」の「小松こんぶ・御所ふりかけ・やまぶき」詰め合わせ
京都・洛北の料亭「雲月」(京都市北区)の、「小松こんぶ・御所ふりかけ・やまぶき」詰め合わせは、手ぬぐいの老舗「永楽屋」による祇園祭絵柄の特別仕様の手ぬぐいを添えた、京都高島屋限定の商品。地階の店頭で販売するほか、オンラインでも購入可。5400円。

■祇園祭のごちそう、鱧料理も名店の味がずらり
祇園祭の頃のご馳走といえば、鱧。生命力が強く、今ほど流通が発達していなかった時代に、内陸地の京都に生きたまま運ぶことができた貴重な魚だったこと、この時期にもっとも身に脂がのりおいしいとされることから、京都の夏には欠かせない味覚。

料亭・菊乃井ほか、有名店の「鱧寿司」、いづ萬の「ハモそうめん」、井傳の「鱧のつけ焼」、辻留の「鱧おとし」(販売期間は7月14日〜24日)など、名店の鱧料理もそろう。祇園祭の味を、家でゆっくりと味わいたい(特記のないものは7月31日までの販売。※なくなり次第終了)。

取材/沢田眉香子