耳掃除はやはり危険? 知っておきたい耳垢の役割

耳掃除はやはり危険? 知っておきたい耳垢の役割

耳かきや綿棒で耳掃除をしている人も多いと思いますが、一方で「耳掃除はしなくてもいい」という話も聞いたことがあるでしょう。実際、耳垢はちゃんとした役割を持っています。耳垢とは、脂、皮膚細胞の残骸、ホコリ、細菌などが混ざって固まりになったものです。耳垢によって外耳道はうるおいが保たれ、水や異物の侵入から守られています。今回のYouTubeのサイエンス系動画チャンネル「SciShow」では、耳垢ができるメカニズムと耳掃除について解説します。

耳垢の果たす役割

マイケル・アランダ氏:あなたも普段からしているんじゃないですか? そう、指や綿棒で耳垢をしっかりかき出そうとすることです。

実を言うと、耳垢という体が作る不思議でユニークな物質をかき出すことはおすすめできない習慣なのです。

耳垢(みみあか、じこう)とは、脂、皮膚細胞の残骸、ホコリ、細菌などが混ざって固まりになったものです。耳垢によって外耳道はうるおいが保たれ、水や異物の侵入から守られています。こういった素晴らしい役割があるにもかかわらず、たいていの人は気持ち悪いとか臭い程度にしか考えていません。

耳垢という驚くべき人体の機能について考えるにあたり、まずは耳の機能を調べてみましょう。

耳は体にある唯一の穴でしっかりした皮膚に覆われていますが、表面がすべて外気にさらされているわけではありません。腕などの皮膚細胞は剥がれ落ちても飛び散っていくだけですが、耳の中ではどこにも行き場はありません。このままでは皮膚の表面の細胞、角質細胞が死ぬと外耳道を清潔に保ちにくくなります。下から新しい細胞が生まれてくるので古い細胞は場所を空けないといけないからです。

こうした問題に対して耳垢の役割はとても巧みです。

外耳道には2つの腺があります。1つは皮脂腺という、手のひらとかかと以外の全身に備わっている腺です。

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皮脂という油っぽい物質を出すことで耳の中を滑らかにするのです。もう1つは耳道腺という耳だけに備わっていて、抗菌作用のあるタンパク質や脂質を分泌する特別な汗腺です。

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皮膚細胞の残骸はこうした物質と混ぜ合わされて耳垢となった後は、口で話したり咀嚼したりするのと同じように自然と耳の外へと排出されます。

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つまり耳垢は耳の自浄作用によって出来た残りかすなんですね。

同時に耳垢には耳が乾燥しすぎるのを防いだり、ホコリや細菌をからめとったり、耳の中に入ってくる異物から守る役割もあります。耳垢を使って自然に綺麗にしたり耳を守ったりしているので、綿棒を使って耳掃除をする必要はありません。

耳掃除の必要があるのは、あまりにも耳垢が詰まって聞こえにくくなった場合ぐらいです。実際耳が聞こえなくなる理由のほとんどは耳垢のせいですが、耳垢を取れば大丈夫なのです。

ですがそうだとしても綿棒は使わないでください。耳垢を取るための器具を使って取るか、医者に見てもらってください。綿棒で耳垢を奥に押しやると、鼓膜が損傷したり感染の原因になったりするからです。

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耳掃除をしたい衝動はぐっとこらえてください。耳垢は手出ししなくても私たちの役に立ってくれているんですよ。

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