スミス春子アナウンサー(3月1日):「静岡市清水区三保にある三保園ホテルが閉館することがわかりました。現在は一部の日を除いて休業しているということで、宿泊者専用と書かれた駐車場には、車は一台も止まっていません」

三保園ホテルは世界遺産の富士山を望む三保松原、自然豊かな場所にある、県内有数の老舗リゾートホテル。3月末で閉館するといいます。

三保園ホテル 佃敏之支配人:「『びっくりしたよ、どうしたんだ』『長年、三保園を使わせてもらって、やめられたら困るよ』という話は頂戴しました。私自身もこの三保園ホテルで10年間、従業員とともに頑張ってきたので、非常に寂しい思い」

1948年、戦後間もないころに開業した三保園ホテル。開業から16年、前回のが開催された1964年に改装し、現在の形になりました。  ホテルの売りの一つは、地下1159メートルからくみあげるミネラル豊富な温泉。観光客だけでなく、地元の人にも愛されてきました。

地元の人は…

20代:「温泉によく行ったので、名物だったので、寂しい気持ちはあります」

60代:「友達が結婚式を挙げて、披露宴に出たり、小さいときに有名人も東京の方から来て、『わー、誰が来ている』なんて騒いで。とても有名なホテルだったので、本当に残念」

2000年代に入ると、日本三大カニ食べ放題プランが人気に。そして、2013年には富士山の世界遺産登録。三保松原が富士山の構成資産の一つとして世界遺産に登録されると、全国各地から、さらに多くの観光客が訪れたといいます。

三保園ホテル 佃敏之支配人:「日帰りのお客も含め、ロビーもにぎわっている感じで、連日のように、たくさんのお客に利用いただいていた」

その頃、宿泊客数はピークに。その後も外国人観光客の増加などにより、堅調な経営が続いていましたが、状況を一変させたのが新型コロナの感染拡大です。

三保園ホテル 佃敏之支配人:「人数的には9割減くらいじゃないか」

地元の人は
70代:「三保園ホテルは結構観光バスが来て、夏になれば家族で海に来たり。一つ一つ観光業が消えていくのがさみしい」

去年、宿泊客数が例年の1割まで激減した三保園ホテル。新型コロナの収束が見通せず、今後の経営見込みも立たないことから、70年以上続いた歴史に幕を下ろす決断をしたといいます。

Q.コロナがなかったら状況は変わっていた?

三保園ホテル 佃敏之支配人:「そうですね。世界遺産の認定から、お客さまにたくさん来てもらっているので、その状況が続いていたんじゃないか。静岡県のいろんなサービス業に携わる人に教えてもらいながら、いろいろ勉強させてもらいながら運営させてもらった。長きにわたり、多くの皆様に利用いただき本当に感謝申し上げたい」