「背中を見せる」を勘違い?新人スタッフが次々と辞める店の特徴

新人スタッフが定着しない原因は多々考えられますが、中には「先輩のマネをしろ」というだけで基本的な研修もないまま現場に立たされ、結果順応できなかったというケースもあるようです。今回の無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』では著者で接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんが、新人に対してはまず「きちっとした言葉の指導」が重要であることを解説しています。

背中を見せるということは

「背中を見せる」という言葉は、昔からよく聞かれますよね。私もこの言葉自体は嫌いではなくて、どんどん先輩や上司たちが背中を見せて、スタッフを育てていくべきだと思っています。

ただ、この言葉の意味を履き違えて使うと、新しいスタッフが辞めてしまうお店、育たないお店になりがちです。というのは、「背中を見せる=見て覚えろ」になっている場合があるからです。

大昔の職人の世界では、弟子入りした人が、ベテランの職人たちの仕事の仕方を見て真似して覚えるというスタイルが多くありました。接客販売の世界も似たような感じでして、すでに実績を出している人たちがやることを新人が真似して覚えていくというスタイルが昔から多くあります。

ですが、新人側(教わる側)が見て真似をして覚えていく意識を持っている場合は良いのですが、そうではない状態、例えば、何もやり方がよくわかっていないという状態の時に、「とにかく背中を見ておけ」というやり方は向かないわけです。

だって、教わる側からすれば、その人が何をしているのかもわからないですし、自分がその時間どう動けばいいかも不明なので、不安でしかありません。にも関わらず、「見せていたじゃないか」「何でできないんだ」なんて言われた日には、たまったものではありませんよね。

「背中を見せる」とは、そういうことではありません。本来の使い方は、仕事に対する姿勢や意識を口で伝えるだけではなく、行動で示すという使い方です。「笑顔でお客様に挨拶しよう」というのを言葉だけで言うのではなくて、言っている本人が自ら率先してやるというようなことですね。これこそが、「背中を見せる」ということです。

あくまでも意識や姿勢の話で、「背中を見せていれば、スタッフができるようになる」「背中を見せていれば、スタッフが育つ」ということではありません。やり方はやり方で、きちんと教えなければいけないのです。

「見て盗む」みたいな言い方もありますが、同じことです。何一つ教えてもいないのに、見て盗めと言ったって、教わる側は本当に困ります。

それが、極端な話、アーティストやエンターテイナー的な特殊な業界ならば話は別です。でも、接客販売という世界では、ある程度のことはきっちり教育した上で、その上のステップを目指すために、単なる教育では難しい部分に使うべきです。

そうではないのに、「人材が育たない」というのは当たり前。今の時代にそんなやり方をしても、ほとんど誰もついてきてはくれません。自店にとっての「背中を見せる」ということはどういうことでしょうか?

今日の質問です。

「背中を見せる」べき時はどんな時ですか? 「背中を見せる」ことは、スタッフ教育においてどんな意味を持つと思いますか?

image by: Shutterstock.com

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