とんかつ定食・生姜焼き定食・煮魚定食…バリエーションも多彩な定食は、わたしたち庶民の心強い味方です。そしてこれらは、京料理などと同じようにれっきとした「和食」でもあります。今回の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では著者で繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんが、「和食の無形文化遺産登録を定食ブームにつなげるべし」との持論を展開しています。

インバウンド効果で、「定食屋」にチャンスあり!

「和食」が、ユネスコの無形文化遺産に登録され、海外からの注目度はさらに高まっています。しかし、「和食」という括りは、あまりにもゆるいのではないでしょうか。

京懐石のようなものなのか。それとも、日本伝統の一汁三菜なのか。あるいは、一般的な家庭料理なのか。解釈によっては、洋食屋さんで提供される料理も日本独特のものなので、和食だと言えます。

無形文化遺産の登録申請に際し、定義された「和食」の特徴とは?

多様で新鮮な食材とその持ち味の尊重 栄養バランスに優れた健康的な食生活 自然の美しさや季節の移ろいの表現 正月などの年中行事との密接な関わり

この条件によって振るいに掛けると、洋食は外れるかもしれませんが、他のものはすべてが該当することになります。「和食」をイメージする料理は、実に多彩です。

無形文化遺産に登録されたことで「和食」が注目され、飲食店業界のさらなる活性化が期待されます。しかし、漠然とブームを期待していたのでは、人は集まりません。「これぞ、和食だ!」とアピールしなければ、市場は盛り上がらないのです。

真っ先に名乗りを上げた、「本来の和食」が、注目を集めることになり、無形文化遺産としての「和食」として、認知されることになるでしょう。登録を目指して活動を始めたのは、京都の料理人たちなので、まずは彼らが注目され始めています。あの華やかな彩りには、外国人も魅了されるでしょう。

しかし私は、定食屋さんがチャンスなのではないかと考えています。家庭料理を発祥としており、日本らしい素朴な料理が手頃な価格で食べられます。日本人が日常的に食べている、代表的な「和食」なので、特に外国人にはウケるでしょう。

ならば、いま定食屋さんが声を上げる時ではないのでしょうか。「定食こそ、和食である」と。

家庭でもあまり料理をしなくなったいま、日本人でさえ、家族みんなで定食屋さんに行くくらいです。無形文化遺産への登録により、外国人はもとより、日本人にも注目されるチャンスです。安くて美味しい、栄養のバランスも考えられている定食こそ、称賛される時ではないのでしょうか。

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