最近よく耳にする「自分事」という言葉。「他人事」の対義語として使われているようですが、ではその「他人事」、正しい読み方はご存知でしょうか。今回の無料メルマガ『仕事のメール心得帖(無料版)』では著者の神垣あゆみさんが、そんな間違いやすい言葉をチョイスし、正しい読み方をレクチャーしてくださっています。

間違いやすい言葉

手書きできない漢字も、「読み」さえ知っていれば、パソコンが勝手に文字変換してくれる便利な世の中ですが、「読み」が間違っていると、正しい漢字も分かりません。

そこで今回は、改めて漢字の読みについて確認してみましょう。頭の体操と思ってお付き合いください。では手始めに…

「順風満帆」。

「じゅうぷう」の後に続くのは…「まんぽ」ではなく「まんぱん」ですね。

比較的ポピュラーな四字熟語で、書き言葉としてはよく目にしますが、話し言葉で使う場合は「順調に進む」と言い換えることもあるようです。

では、次に

「他人事」。

読みは「たにんごと」ではなく「ひとごと」。

読み間違いをしやすいせいか、新聞表記では「人ごと」あるいは「ひとごと」に統一されています。

では、「悦に入る」はどうでしょうか。事がうまく運び、満足して喜ぶことを意味しますが、その読みは?

「えつにいる」です。「入る」を「はいる」と読まないように気をつけましょう。

同様に「入る」を「いる」と読む語としては

恐れ入る 気に入る 恥じ入る 堂に入る

があります。

ちなみに「堂に入る」は、論語の「堂に升(のぼ)りて室(しつ)に入らず」からきた言葉です。「堂」は中国の建物で客に応接する表座敷、「室」はその奥の間を意味します。

「堂に升りて室に入らず」とは、文字どおり表座敷には達したが、奥の間には到達できていない状態を指し、学問や技芸がかなりの段階に達していても、まだ深奥には達していないことのたとえです。

ですから「堂に入る」とは、奥の間に達した状態を意味し、「技術的に熟練していて、身についた」様のことです。

「入り」の反対は「明け」です。「梅雨入り」に対し「梅雨明け」、「土用の入り」に対し「土用の明け」と使います。

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