コロナ感染拡大の影響で、テレワーク(在宅勤務)を導入している企業が増えています。休校や休園、学童の閉所も相次ぐ中、子どもがずっと家にいる状態で在宅勤務を余儀なくされているワーママたち。普段とはまったくちがう勤務状態・勤務環境で、ママたちはどのような1日を過ごしているのでしょうか。テレワークをしている3人のワーママに、ある1日のリアルな過ごし方を聞いてみました。普通に通勤しているより疲労が溜まってしまいそうなスケジュール。ママたちの悲鳴が聞こえてきそうです…。

進むテレワーク、その現状は

パーソル総合研究所(東京・千代田)が4月17日に発表した調査によると、緊急事態宣言が発令された後のテレワーク(在宅勤務)実施率は、全国で27%、3割にも満たない状況だそう。緊急事態宣言対象の7都府県は38%、東京都は49%となっています。

各企業、zoomやSkypeなどのweb会議ツールを使って、在宅でもさほど支障なく仕事が進められる工夫をしているようです。

テレワーク率はジワリジワリと高くなってきてはいるものの、医療や介護、接客などテレワークはできない職種、あるいは企業のテレワーク環境が整っていないなどの理由で、まだまだ通勤を余儀なくされている人が多いのも現状です。

そしてたとえテレワークが可能であっても、「子どもが四六時中一緒にいて仕事にならない」「旦那が居間で大きな声でずっとテレビ会議をしていてうるさい」など、外勤より何倍もストレスになっている方が多いのも事実。

朝子どもを送り出し、会社できっちり仕事をしてから、またママの顔に戻る。そんな風に切り替えができていた外勤からテレワークになったママたちは、1日をどのように過ごしているのでしょうか。

週1回の出勤日が救いになっている

▽Yさん、子ども5歳(保育園休園中)、夫婦ともに完全リモートワーク

夫婦ともにリモートワークなのですが、夫は自室にこもってお昼ご飯と夕ご飯の時ぐらいしか出てこない。さすがにキレて、午前中30―40分ほど息子を散歩に連れて行ってもらうなど、夫の分担を増やしました。

   ◇   ◇

7時起床 朝食の準備、洗濯機を回す。
8時 子どもと旦那が起床。みんなで朝ごはん、テレビを見ながらちょっとゆっくり。
9時 子どもと旦那が散歩に出発、その間洗濯物やお皿洗い、できれば掃除機をかける。
10時―12時 子どもが遊んでいる間にPCで資料作成などの仕事。ブロックやパズルなどで遊んでくれることもあるけど、テレビやタブレットに頼ることも多いですね。この間、旦那は自室にこもりきり。
12時 お昼ご飯を作る…レトルトやインスタント麺が多い。
12時半 家族3人でお昼ご飯を食べる。後片付けは旦那。
13時半 子どもの昼寝の間に仕事や残った家事。長く寝てくれたら、自分の時間もあり。
15時半頃 子ども起床、1時間ほど一緒に遊ぶ…とはいえ、私の気持ちに余裕があったら。なかったら、子ども番組を見せて私はスマホを見ちゃうことも多々あり。
17時 仕事がほぼ片付いた旦那に子どもを任せ、夕飯作り。
18時 家族そろって夕飯、後片付け。
19―20時半 家族思い思いのダラダラタイム。3人でバラエティー番組を見たり、3人それぞれに過ごしたり。
21時 お風呂…旦那と1日交替で子どもを入れる。1日おきに1人でゆっくり入れるわけです(笑)。
22時 就寝…テレワークになってから、子どもと一緒に寝落ちすることが多いですね。

   ◇   ◇

【ちょっと感じているメリット】

家族一緒に3食ワイワイ話しながら食べられる。朝のバタバタがないし、あまり時間に追われることがない。1日中ノーメーク、気づいたら寝間着のままなことも(苦笑)。

【イライラポイント】

ともかく旦那だけが「しっかり仕事している感」にイライラします。同じリモートワークという条件なのに、一人だけ自室にこもって仕事してズルい! 何度かキレて、ちょっとずついろいろと振っていますが…子どもがまとわりついてくるので、オンとオフがつけにくい。

「週1だけ出勤日があるのですが(全社員マイカーあるいは自転車なので、感染リスクは低いと信じています)、家族と離れて集中して仕事ができる。それが私のリフレッシュになっています」というYさん。仕事とはいえ出勤することがリフレッシュの時間になる、今はすごくよく分かります!

普段から在宅が多いフリーランス、子どもがいると進みが1/3以下!

▽Wさん、子ども14歳、10歳、7歳、ママがリモートワーク(フリーランス・ライター)、パパは週2リモートワーク、週3外勤

子ども3人が休校、夫は週の半分ほどテレワーク。少しは夫と分担できるから、仕事にもあまり支障がないかなーと思ったら、大間違い! 仕事の進みはいつもの1/3以下、イライラはいつもの3倍以上! 夫が外勤の日の1日はこんな感じです…

   ◇   ◇

6時半 次男と私が起床。起きた瞬間から次男はテレビ。その間簡単に朝食作り、前日夕食分の皿洗い。
7時半 夫、長男、長女が起床。全員で朝ごはん。
8時 夫出勤。子どもたちはテレビを見続ける…
8時―10時 調べものをしたり原稿を書く。その間長女が朝食分の皿洗い、長男が洗濯物干し(休校中に鍛えました)。次男はおもちゃやスマホで遊ぶ。
10時過ぎ 子ども3人と私で犬の散歩。人通りを避けつつ、1時間ほど歩く、いい運動です。
11時過ぎ 子どもたちに学校からもらっている課題をさせる。長男は自室にこもって、やっているのかやっていないのか不明…
この間、私は昼ご飯を作りながら、長女と次男の勉強を見る(ご飯も勉強見るのも超適当)
12時 テレビを見ながら4人でダラダラとお昼ご飯…冷凍チャーハンとレトルト卵スープ。
13時 長女と次男とベランダでサッカーやらシャボン玉で30分ほど一緒に遊び、後は放置。長男は自室で何をしているやら…。
14時―16時 子ども放置のまま(適当に遊んだり、テレビ見たり)、原稿の続きを書く。とはいえ、子どもがいるのであまり集中できず。
16時過ぎ 洗濯物を取り込む、畳む、掃除、夕飯作りなどの家事。子どもにも声がけをして手伝わせます。
18時半 夕飯、もちろんテレビを見ながら…
19時半 夫帰宅、そのまま全員でテレビを見ながら夫は夕飯。
21時 夫と次男→長女→長男→私の順でお風呂。
22時 子どもたちは寝室へ。その後2時間ほど仕事(この時間だけしっかり集中できる!)。
24時 就寝

   ◇   ◇

【ちょっと感じているメリット】

まったくお手伝いをしなかった長男と長女が、少しずつ役割を持ってくれるようなりました(定着するまでイライラしっぱなしだったけど)。

【イライラポイント】

「またテレビ見続けてる」「スマホばっかり」と子どものことが気なりつつ、罪悪感やイライラがどんどん溜まっていく。よって仕事にも集中できないし、仕事の質が落ちた気がします。

あとは、「夫は外勤で、私が1人で子ども全員見てる」という不満から、夫に酷い態度を取ってしまうようになったこと、かな。コロナ離婚、なんてことにならないようにしないと(汗)。

なんで私1人で子育てから仕事から全部背負わなきゃいけないの!? という不公平感からモヤモヤしてしまう気持ち、すごくよく分かります。そういうときはSNSなどで外に目を向けて、「私だけじゃないんだ」と少しでも気持ちを奮い立たせるしかない!

子どもの世話、親の介護、仕事…いきなり3足のわらじを履くことに

▽Kさん、子ども8歳、ママはリモートワーク、パパは完全外勤

学校で講師をしています。学校は一斉閉鎖になりましたが、生徒への対応で仕事が2倍に(自宅でできる課題作成や、リモート授業の対応など)。子どもの休校に加え、老人ホームが一時閉鎖のため、入所していた義母の世話も。夫は普通に出勤なので、子どもの世話、義母の介護、仕事という3足のわらじ状態に…。

   ◇   ◇

7時 起床。夫はすでに出勤。朝食の準備、義母の着替えを促す(ゆっくりながら、ほとんどのことは自分ででき、歩くこともできる)。
8時 娘起床、義母とともに3人で朝食。
9時 義母を車いすに乗せ、娘と3人で少し散歩。私も気分転換になります。
10時 義母は自室で休む。
10時以降 2時間ほど教材作成、リモート授業の素材作りなど。その間、娘は私の隣で学校の宿題。「ママ何作ってるの?私もやってみたい」というやり取りもなかなか楽しいものです。イライラするときもありますが…
12時 お昼ご飯作り。
12時半 3人で昼ご飯。この日は卵粥と煮魚(レトルト)とみそ汁。義母に合わせヘルシーメニューですが、娘も美味しいと食べてくれるからありがたい。
14時 義母の手や足のマッサージや、話し相手。娘もよく参加しています。
15時すぎ 夕飯の下ごしらえ、洗濯や溜まったお皿洗い、掃除などはこの時間に。たまに娘と庭の草むしりをしたり。
16時半―18時過ぎ 再び仕事、合間に義母の様子を見る。その間、娘はゲーム。18時には夫帰宅(会社もなるべく時短らしい)。
19時 家族そろって夕飯、後片付けは夫と娘の共同作業。
20時 家族団らん。といっても、バラエティー番組などを見ながらワイワイ突っ込んでいるだけですが。
21時過ぎ 義母のお風呂介助をして、寝室まで送る。
22時 娘とお風呂。
22時半 就寝。私も一緒に寝てしまいます。

   ◇   ◇

【ちょっと感じているメリット】

一緒に家事をしたり、義母の相手をしてくれる娘の成長を感じたこと。

「仕事する時間がない!」ではなく、「ない中でも時間を見つけて、なんとか効率よく仕事をこなす」術を身につけられたかな(苦笑)

正直「義母の介護まで!」とムカムカしていましたが、今はゆっくり向き合える時間を大切にしようと思えるようになりましたね。夫もよく感謝の気持ちを口にしてくれるようになりました。

【イライラポイント】

最初はすべてにイライラして、夫に当たったり、気持ちが折れまくりでした。でも時間が経つにつれメンタルが鍛えられたのか、諦めがついたのか、心に余裕ができた気がします。

「義母の介助が意外に疲れるのか、毎晩娘と寝落ちしています」というKさん。でも、お義母さんや旦那さんの「ありがとね」という言葉で、疲れやイライラは軽減していったそうです。しかし3足のわらじをしっかり履いているKさん、本当に頭が下がる思いです。

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コロナウィルス感染拡大に伴う自粛生活で、家族全員のライフスタイルが激変してしまったと思います。コロナ疲れがピークに達している方も多いのではないでしょうか。今回紹介したママたちも、ストレスやイライラは溜まるし、心が折れそうな日々を過ごしていますが、その中でも小さな「メリット」や「心が軽くなったこと」を見つけています。

この苦しい日々も、いつか必ず終わりが来ます。「朝からメイクしなくていいから楽!」「嫌な上司と顔を合わさなくて済む」など、小さな“いいこと”を見つけながら頑張っていきましょう!

(まいどなニュース/BRAVA編集部)