京都市営地下鉄の駅で今冬から、タピオカドリンクを二つ並べたポスターが張られている。一方のカップはタピオカがたっぷり入っているのに、もう一方はちょっとだけ。見出しには「行けるとこまで地下鉄で」とある。どうやら地下鉄の利用促進が目的らしいけど、なんでタピオカなの?

 ポスターを制作したのは、京都市役所の20、30代の職員約20人でつくるチーム。メンバーの一人である交通局営業推進課の奥村佑里子さんは「市バスの混み具合を知ってもらい、すいている地下鉄に乗ってもらおうという狙いです」と説明する。

 タピオカたっぷりの方は京都駅と金閣寺を結ぶバスを表現したという。カップからはストローがにゅーっと伸び、金閣寺のイラストにつながっている。ストローの中はタピオカの黒い粒でぎしぎし。確かに春や秋の観光シーズンともなると、バスの車内はずっとこんな感じだ。しかも、到着まで45分もかかるらしい。

 一方のタピオカがちょっとのカップは、地下鉄なのだそう。線路にあたるストローは北大路駅にあるバスターミナルにまでつながり、タピオカが適度な間隔を空けて吸い込まれていく様子が描かれている。バスターミナルから先は金閣寺につながるバスに乗り換える必要があるが、トータルでも25分しかかからない。

 バスは混雑して時間がかかるが、地下鉄はすいているうえに早く着く。料金がやや高いことを別にすれば地下鉄の方が便利なはずだが、観光客にあまり知られていないのが課題だった。そこで今回、少しでも目立つポスターを作ろうと知恵を絞り、流行しているタピオカドリンクに着目したという。ちなみに、タピオカの黒い粒は職員が実際に購入し、湯煎したうえで撮影したのだそう。

 タピオカドリンクのポスターは今春まで地下鉄の全駅で掲示する予定。さて、狙い通り、タピオカシフトならぬ観光客シフトは起きるのか。効果に注目だ。

(まいどなニュース/京都新聞)