子どもの教育をめぐって生じる大人たちのトラブルは、どの家庭でも少なからず起きているのではないでしょうか。

我が家ももれなくトラブっています。

私の場合は、私と私の母(子どもから見れば祖母)の間に温度差が生じて困っています。

うちの母はとても教育熱心。それは今にはじまったことではなく、私が子どもの頃から、複数の習い事を掛け持ちし、学習塾にも毎日のように通い…という生活を送っていました。そして私に子どもが生まれると、その矛先は子どもである孫に向きます。

母は、子どもが2歳になるあたりから「習い事はどうするの?」と言うようになりました。

私自身、習い事ばかりしていた幼少期を過ごし、友だちと十分に遊べなかったという記憶があるため、あまり習い事を詰め込みたくないという思いがあります。そのため、私の方針としては、「子どもが自分でやりたいと思ったことがあればやってみる」としています。

しかし母が言うには、「何事も早いうちからがいい。小さい頃に養った感覚は大人になっても生きるから。」ということです。

母が言っていることもわからなくはないのですが、子どもの親は私であって母ではないため、そこまで口出ししてほしくない…というのが本音。また、私は毎日8:00〜18:00まで仕事をしており、習い事の送り迎えをする余裕がないという物理的な問題もあります。

「だったら休日に習い事をすれば?」と母に言われますが、平日ほとんど一緒にいる時間がない分、休日は公園で遊んだり、美味しいものを食べに行ったり、と自由な時間を今は一緒に楽しみたいのです。

そんな話を母にしたところ、「わかった」と納得してくれたのですが…。

   ◇   ◇

後日、自宅に身に覚えのない小包が届きました。外箱からだいたい予想はつきました。そこには、テレビCMなどでも目にする大手教育系企業の名前がしっかり刻印されていました。

案の状、なかに入っていたのは、教材キットでした。母に電話をすると、「あ、届いた!?送っといたから、〇〇ちゃんに教えてあげてね〜」と言われ、電話をきられました。

なぜ、こんなに勝手なことをするのでしょう。教材を買ってくれたのは素直に感謝するべきなのかもしれません。実際、母がお金を出しているわけなので。

でも、なんでもお金を出せばいいってものでもありません。その教材を使って、教えるのは私でしょう?母がそれを使って子どもと一緒に遊んでくれるわけではないですから。だとすれば、私の意向を確認するのが筋じゃないでしょうか。

いつも私の意見を無視して勝手に行動する母には今回のようにウンザリすることが多々あるのです。

例えば、おもちゃ。うちには子どものおもちゃが溢れかえっているのですが、8割くらいは母が買ってくれたものです。「かわいい孫のために…」と思うのは、どの家庭も同じでしょう。でも、おもちゃだってどんなタイミングで渡したいか、という親の気持ちをまったく無視していいとは思いません。

現状、母は娘が好きなキャラクターの新商品が出るたびにネットでポチっとして我が家に送ってくれます。私としては、一つひとつのおもちゃを大切に使ってほしいと思っているのに、次から次へと新しいものが届くから、当然、古いおもちゃは物置部屋へ。古いといっても、一年も経たないようなおもちゃばかりですよ。

子どもが生まれてから、このような生活が何年と続いているため、子どもも「ほしい物はおばあちゃんに言えば何でも手に入る」と思っています。

おもちゃの話にせよ、習い事の話にせよ、とにかく私の考えを無視した勝手な行動はしないでほしい。お金をかけるのではなく、もっと子どもと遊んだり、話したり、目をかけてほしい。私のこの思いは母に届くのでしょうか…。

(まいどなニュース特約・島田 志麻)