SNSの裏アカウント。一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。裏アカウントとは、同じ人物が「本来のアカウント」とは「別に設けているアカウント」のことを指します。

中高生のいじめでもよくあるのが、この裏アカウントによる悪口。表では仲良くしてるけど、裏では悪口を言っているということが例としてあげられます。信頼していた人にこんなことをされていると知ってしまったら、本当に落ち込んでしまいますね。

そして、このような裏アカウントを利用しての悪口は、子どものいじめに限ったことではありません。職場や夫婦間などもっと身近で行われていることもあるようです。先日、このような相談がありました。

相談「知ってしまった。妻のもうひとつの顔」

私の奥さんは、いつもニコニコしているし、料理が得意で夜ご飯は手が込んだものを作ってくれ、たまにお昼のお弁当も持たせてくれるような人。

自分では喧嘩もほとんどなく仲良くやっていたので、夫婦関係は良好だと思っていました。

しかし、先日、自宅でパソコンを使っているとき、あるSNSをみつけたんです。そこには旦那さんへの文句がずらり。「なかなか毒舌だな」なんて思ってみていたら、夫婦間で起こった出来事やその日付がまったく同じで、読んでいてだんだんと自分の事だとわかりました。実は奥さんは別のアカウントでもSNSをしていていたようです。

私が知っているほうのアカウントでは 日常のことや私に対しても良いことを書いているのに、もう一方のアカウントではそれに対する不満や悪口を。本当に見なきゃよかったと後悔したし、このアカウントの存在を知ってからというもの妻の本心が気になって仕方ないです。(Sさん/41歳/男性)

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なんだかとんでもないものを見つけてしまったようです。

面と向かって悪口を言われるのも、良い気がしませんが、それ以上に表向き仲が良いのに裏で文句を言われているのを知るのはショックが大きいですね。

夫婦間の裏アカウントでの悪口は、ハラスメントとはいえないかもしれませんが、職場の上司や同僚となると書いた内容によっては、大問題になることもあるので、気をつけないといけません。

さすがに自分の身元がばれる状態で、Twitter・Facebook・Instagramに職場の上司や同僚の悪口を書く人はいないと思いますが、本名ではない裏アカウントを使って書き込んだりしている人はいるようです。

なぜ人はSNSに悪口を書き込んでしまうのか?

悪口なら、こっそり日記に書いていればいいのにと思いがちですが、なぜ不特性多数に公開されているSNSで書くのでしょうか。はたまた裏のアカウントを作成してまで行いたいのでしょうか。

それは知らない誰かに共感してほしいとか思ったことをそのままつぶやきストレス発散したいという気持ちがあるのでしょう。中には離婚の時の為に記録用につけているという人もいました。

SNSは人によって使い方は様々。実名で使う人、自分の素性を隠して匿名で楽しむ人、アカウントを複数持っている人、色々です。ストレス解消に同僚や上司の悪口、友人や旦那さんの悪口を書き込むこともあるかもしれませんが、ちょっとした事からアカウントがバレてしまう事もあります。人って完全に複数のキャラを演じるのは意外と難しかったりするものです。またSNSやブログは、一度投稿しても削除できると思いがちですが、結局本人に見られてしまえばアウトだし、見られた時にはかなり高い確率でキャプチャーを撮られてしまう事もあるので要注意です。

悪口を書くなら墓場まで

Titterで「#旦那の愚痴」「#旦那嫌い」「#旦那ストレス」「#旦那デスノート」といったタグで検索すると匿名で旦那さんの文句がでてきます。ちなみに、逆の「#嫁の愚痴」「#嫁嫌い」「#嫁ストレス」「#嫁デスノート」もでてきます。中には“わかる!”と共感できるものあったり、コメントしたくなるようなものもありました。これもストレス解消だと思いますが、書かれている旦那さんや奥さんが目にしないことを祈ります。

書く人は絶対に本人にばれないように、あくまで裏の顔を貫き通し、墓場まで持っていく覚悟でやりましょうね。

◆くま ゆうこ デジタルハラスメント対策専門家。株式会社マモル代表取締役社長。自身の強みであるWebマーケティングのノウハウを活かし、 いじめや組織のハラスメントを未然に防ぐシステム「マモレポ」を開発する傍ら、学校コンサルティング、いじめ・ハラスメントのセミナー登壇、執筆を行う。