井の頭自然文化園[公式](@InokashiraZoo)が、ニホンリスがぺちゃんこになって道に倒れている写真をツイートしたところ、1.9万いいねがついて話題になりました。リスの周りに落ちる影が血痕のようにも見えて「黄色に黒字のテープをはって、りすの周りに紐をはって、ABCの▲を立てたい 笑」「犯人は誰だ?」という事件現場説が(笑)。いやいや、まさかそんなことはないですよね。

 リプ欄にはほかに「けっこう それに近いポーズは 頻繁にお見かけします。w夏場 多くないですか?? リスのヒラキ。w」「リスの天日干しv( ̄∇ ̄)ニヤッ」「体温調節?」「こ、光合成ですか?出くわしたらびっくりしてしまいそうです」「なんて無防備な姿 かわいい」「お昼ね?」「リス『お腹あたたかーい♪…zzz』」と、みなさんリスさんが何をしているのか想像されています。実際はどうなんでしょうか?「井の頭自然文化園」(東京都武蔵野市)の飼育担当者さんに真相を聞きました。

 ──こちらのリスさん、どうしちゃったのでしょう? 日向ぼっこですか?

 今回のは日向ぼっこというよりも、暖かくて急に眠くなったから道の真ん中で寝たといった感じでしょうか。

 ──自由過ぎますね(笑)。よくこんな感じでいきなり寝るのでしょうか。

 とくに夏が多いようです。暑くなってくると、木の上や地上など安心できる場所ならどこでも腹ばいになります。以前に非接触型の温度計で見たところ、少しでも温度が低い場所で腹から体温を逃がしているようです。さらに猛暑になると、日陰で風通しの良い木の上や、水路の浅い場所で水に浸かって腹ばいで休むことが多くなります。

 ──体温調整をしているんですね。ところで、リスはオスメスの区別ってどこでするのですか?

 オスとメスの見分け方は、大きさの違いや色の違いなどがないので、冬毛だとおしっこが出る場所くらいしかぱっと見でわかりません。春から夏になるとオスは睾丸が身体のわりにとても大きくなるので、後ろからみるとよくわかります。子育て中のメス(春〜夏)は胸から腹に乳首が並びますので、腹側から見るとよくわかります。ツイートの二ホンリスはたしか、オスでした。

 ──写真で見分けるのは難しいですね(笑)。飼育員さんから見たニホンリスの魅力ってどんなところでしょう?

 小さい身体で活発に動き回り、いろいろな行動を見せることが魅力です。走ったり、クルミをかじったり、餌を食べたり、じっと休んでいたり…いろいろ観察してみてください。

 ──井の頭自然文化園にはニホンリスが何匹いるのですか?

 現在、「リスの小径」の中にオスが12頭、メスが30頭です。

 ──以前、台風でリスが逃げてしまい、捕獲したら30匹から38匹に増えていたというニュースがありましたが、増えたリスは今も飼育されているのですか?

 事故があったのは2012年でした。現在飼育しているニホンリスの最年長は2013年生まれです。ということで、事故を経験したニホンリスはいません。ちなみに、当園のニホンリスの全個体にはマイクロチップが入っていて、年齢などを管理しています。

 ──そうなんですね。新型コロナ感染拡大防止のために臨時休園されていますが、いつもどんなツイートを?

 家にいても楽しんだり学べたりできるように、動物や植物の写真だけでなく動画などもアップするようにして、さまざまな情報発信をするように意識しています。

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政府の緊急事態宣言の延長を受けて、井の頭自然文化園をはじめ東京都立動物園・水族園の臨時休園も継続されることになりました。今後の予定は現時点では公表されていませんので、公開日については公式サイトをご確認ください。

(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・太田 浩子)