滋賀県出身で「滋賀ふるさと観光大使」を務めるミュージシャン西川貴教さんをモチーフにした交通安全看板「飛び出し坊や」が、滋賀県内にお目見えした。「コロナで不安な状況の中でも見た人に笑顔になってほしい」。西川さんの20年来のファンという女性(32)=滋賀県彦根市=と家族が願いを込めて制作し、ツイッターで発信したところ、西川さん本人が「公認」。多い時には1日30人ほどが訪れるなど、話題を集めている。

 緊急事態宣言下の4月下旬、女性は長男(6)や長女(4)と一緒に自宅でできることはないかと考え、滋賀県発祥の「飛び出し坊や」を家族で作ろうと思いついた。小学生のころから大ファンだった西川さんのマスコットキャラクター「タボくん」をモデルに決め、ファッションも一目で誰か分かるようヒット曲「HOT LIMIT」の衣装を選んだ。

 自宅にあった木板を加工し、ペンキで色を塗るなどして2日がかりで完成させた。ファンクラブに連絡したところ許可を得られたため、4月下旬に女性の父が経営する自動車販売会社「BIG WEST」(彦根市)の敷地に設置した。

 女性が飛び出し坊やの画像をツイッターに投稿すると、西川さん本人の目にとまり、「1日も早く元気に家から『飛び出せるように』祈りを込めて設置お願いします!」と引用リツイートされた。これをきっかけに、岡山県など遠方からもファンらが訪れるようになったという。

 女性は「純粋にうれしかったです。一ファンのちょっとした取り組みも見ていてくださり、優しい方だと思いました」と喜ぶ。今後は「別バージョンの『飛び出し坊や』も作ろうと思います。滋賀を盛り上げることに少しでも貢献できたらうれしいです」と話している。

(まいどなニュース/京都新聞・天草 愛理)