川越氷川神社(埼玉県・川越市)で疫病鎮静への祈りを込めた江戸風鈴約320個とかざぐるま約400本が飾られています。玲瓏な風情に、境内を訪れた人からは「音(風鈴)と目(かざぐるま)で風の姿を感じることができた」「暑さを忘れることができた」などの声が寄せられています。

古くから縁結びの神様として信仰されてきた同神社。特に6年前から始めた夏の祭事「縁むすび風鈴」が人気を集めてきました。良縁祈願への想いが風に乗って「縁結びの神様」に届きますように…と毎年約2000個の色とりどりの風鈴を飾る祭事ですが、今年はコロナ禍のため7月中の開催が見送りに。

かわりに規模を縮小し、疫病鎮静を祈願する夏の飾りつけとして、風鈴の棚を拝殿横の一箇所に。また、かざぐるまの棚は正面鳥居下に設置中です。飾りつけに込めた想いを、同神社の広報を担当する小谷野仁史さんに聞きました。

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――「風」にまつわる言い伝えがあるそうですね。


 風はむかしより人々に神様の出現を感じさせ、人の想いを運んでくれると言われてきました。当神社の境内に響く涼やかな風鈴の音は、たくさんの願いや想いが風にのって神様のもとへと運ばれていく音色です。

――例年であれば風鈴に短冊も結べるとか。

 今月は行っていませんが、祭事「縁むすび風鈴」では江戸風鈴に願いごとを綴った木の短冊を結ぶことができます。

――そうでしたか。では、なぜ疫病鎮静祈願の飾りつけを行うことになりましたか。

 それには、当神社の御祭神スサノオノミコトは古来より、災厄を祓い除けるとともに、疫病除けの神様として信仰されてきたゆえんがあります。

 7月4日には、疫病を防ぎ、皆様が健やかに夏を乗り切れるよう疫病鎮静祈願祭を斎行し、「風鈴」と「かざぐるま」それぞれの棚もお祓いいたしました。

――清められた「風鈴」と「かざぐるま」なんですね。

 はい、ご参拝の皆様には新型コロナウイルス感染症の災厄が一日も早く収まるよう、祈りの心をもって「風鈴」と「かざぐるま」を眺めていただきたいと存じます。

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また、同神社公式HPでは「参拝の際にはなるべくマスクをご着用のうえ、適度な距離の確保にご協力ください」と呼びかけています。ぜひ風の音に乗せ、疫病終息を願う皆の想いが神様に届くよう、願わずにはいられませんね。

(まいどなニュース特約・山本 明)