多頭飼育していた猫が何十匹にも増えて飼い切れなくなった人がいた。猫たちはボランティアのAさんたちにレスキューされた。Aさんは、ペット用品店のレジ横にケージを置いてもらい、子猫の里親を募集した。

縁あって黒猫の子猫と出会う

 2014年6月、大阪府に住む後藤さんは、個人で猫の保護活動をしているボランティアのAさんが保護した子猫・モカちゃんの里親になった。モカちゃんは、後藤さんがたまたま訪れたペット用品店のレジ横に置いてあったケージの中にいた。その縁で、毎年、年賀状をやり取りする仲になった。Aさんは3カ月おきにモカちゃんの様子を見に来るなど、互いに信頼していた。

 2015年6月、同じ店に行くと、また同じ場所にケージが置いてあり、子猫がいた。黒猫の女の子だった。店員に聞くと、モカちゃんを保護したボランティアが保護した子猫で、多頭飼育崩壊の、ひどい現場から保護されたのだという。そこには何十匹もの猫がいて、ごはんは大きな猫が食べてしまっていたそうだ。

女性ばかりの家族だったが

 後藤さんが妻に写真を送ると、妻は店に飛んできた。早速トライアルしたいと伝え、Aさんが家に連れてきてくれることになった。ところが、後日Aさんが連れてきたのは別の黒猫の男の子。「ペット用品店にいた子猫は身体が弱いから、この子のほうがおすすめです。女の子は、もう少し丈夫になるまで育てたい」と言われた。

 「僕は子供も女の子ですし、モカも女の子、みんな女性なので、男仲間ができるということで大歓迎でした。それほど大きくはなかったのですが、猫じゃらしを振ってみると、目を血走らせて興奮し、僕の手までひっかきました」

1匹より2匹のほうが落ち着いた

 名前はマシューくんにした。生後3カ月くらい。栄養が足りていなくて、手のひらに乗るような大きさだった。家にはすぐになじんだそうだ。

 モカちゃんとはじゃれ合って遊ぶ。モカちゃんは、1匹でいる時より2匹でいるほうが落ち着いていて、かみついたり、ひっかいたりすることが減ったという。じゃれ合うことで、力加減も分かってきたようだった。

 マシューくんは甘えん坊で、お腹をなでてと横になる。運動会をするようなタイプではなく、部屋の隅っこでじっとしているという。

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)