「農家さん直伝の知恵です。ぶどう好きに広まれっ」ーーフルーツ専門の人気カフェがツイッターに投稿したブドウの保管方法が1年越しで注目を集めています。さらに、ブドウをおいしいまま長持ちさせる方法を公開する大手冷凍食品メーカーも。旬の味を楽しむための知恵の数々を紹介します。

■人気店「目から鱗だったんでしょう」

 「ブドウは房のままだとカビが生えます。枝ごと切り平たく風通しの良い涼しい場所で保管すると1週間以上も長持ちします。枝をちぎり実だけにしてしまうと甘味が抜けてしまうのでご注意を」

 投稿したのは、新鮮なフルーツをふんだんに使ったスイーツが人気の「カフェフルーツキッチン歩乃果」(大阪市中央区森ノ宮中央1-11-18)。

 ブドウを保管したいときは、キッチンばさみなどで1粒ずつ枝付きでカット。枝を数ミリ残すことがポイントといいます。

 昨年の投稿ながら、ブドウが旬の今、再注目されています。いいねの数は10万超。コメント欄には「知りませんでした」「ありがたい情報」と驚きの声が並びます。同店担当者は、「バズる確信がありました。みなさんにはブドウに保管方法があること自体、目から鱗だったんでしょう」と分析します。

  さらに、ブドウの皮をきれいにむく裏技も披露します。手順は次の通り。
 (1)ぶどうをゆでる(5秒)、(2)氷水にさらす(5秒)、(3)軽く揉み、ヘタの反対側からむく 
 「普通にむくと薄皮ごとむけて実が小さくなりますが、湯煎をすれば薄皮も残りしっかりとした大きな果肉が残ります」(同店)。

 同店には「ほのかフルーツパンケーキ」や「フルーツブリュレ」、「季節のフルーツパフェ」など、旬のフルーツを使用したメニューがずらり。秋に人気のフルーツはシャインマスカット。人気メニューは栗のモンブランなどだそうです。

■ニチレイフーズ「冷凍できます」

 ブドウは冷凍保存できることも分かりました。大手冷凍食品メーカーニチレイフーズ(東京都中央区)の広報担当者に電話すると「冷凍できます」。

 食に関する情報を発信するページ「ほほえみごはん」を運営する同社。その中の「ぶどうの保存完全ガイド 美味しく長持ちさせる冷蔵・冷凍テク」は、秋になるとアクセスが集まる人気ページだそう。デラウェアなどの小粒ブドウと巨峰などの大粒ブドウでは保存方法が異なるため、それぞれ写真付きで詳しく解説します。同ページから、冷蔵と冷凍方法のポイントを紹介します。

■冷蔵のとき、白い粉は洗わない

 まずは【冷蔵】方法から。

 大粒と小粒に共通するのは「すぐ冷蔵庫へ入れましょう。冷蔵保存のポイントは『洗わない』こと」。驚きだったのが、「ぶどうの表面に付いている白い粉『ブルーム』には、鮮度を保つ働きがあり、洗い流すと傷みやすくなってしまいます」。知らずに洗っていた人、多いのではないでしょうか。

<小粒の冷蔵>
洗わない。房ごとペーパータオルで包み、プラスチックの食品保存容器などに入れ冷蔵庫へ。冷蔵庫で1週間程度保存可能。

<大粒の冷蔵>
洗わない。キッチンばさみを使い枝を切り、1粒ずつ切り離す。枝を2、3mm残して切るのがコツ。ペーパータオルを敷いた食品保存容器に並べる。ペーパータオルをかぶせる。ふたを閉め冷蔵室へ。冷蔵庫で1週間程度保存可能。

■冷凍すると皮がむきやすくなる

 次に【冷凍】方法を紹介します。

<小粒の冷凍>
軸に流水を当てて洗う。ペーパータオルで水気を拭き取る。房ごとラップに包み保存袋に入れ冷凍庫へ。冷凍庫で1カ月程度保存可能。

<大粒の冷凍>
キッチンばさみを使い、枝を切り、1粒ずつ切り離す。枝を2、3mm残して切るのがコツ。さっと洗い、ペーパータオルで水気を拭き取る。冷凍用保存袋に重ならないよう入れ、冷凍庫へ。冷凍庫で1カ月程度保存可能。

 冷凍したブドウは皮がむきやすくなるというメリットも。凍った小粒は、5秒ほど指でつまむと、指の温度で表面が溶ける。大粒は、粒のお尻部分に流水を当て、爪で切り目を入れるとつるんとむけるそうです。

 気をつけたいのはマスカット。「マスカット特有のハリや香りを保つため冷凍保存はおすすめしません。大粒ぶどうと同様に1粒ずつ冷蔵庫で保存し、1週間以内に食べ切りましょう」。

 ブドウの旬は10月初旬ごろまで。専門家の裏ワザを使って食欲の秋を満喫したいですね。

(まいどなニュース・金井 かおる)