高校生だけでホテルを運営する「高校生ホテル」が昨年、関西初の試みとして話題を呼びました。第2回の今年はコロナ禍で開催が危ぶまれましたが、「ホテル北野プラザ六甲荘」(神戸市中央区)と「神港橘高校」(神戸市兵庫区)の生徒たちがコラボし、11月5、6日の2日間限定で開かれることになりました。

■職業観や勤労観の育成を図る

 2016年4月、 神戸市立神港高校と神戸市立兵庫商業高校を統合再編し、創立された神戸市立神港橘高校。高い専門性と確かな学力を育成し、コンセプトは「ひと」を「たから」ととらえ、神戸を愛し、支える「人財」を地域とともに育てることだとか。高校生ホテルもその表れのようです。

 高校生ホテルを統括する城井直史教諭は「2022年には新設科目『観光ビジネス』が授業に導入されます。そのこともあり、高校生ホテルを実践することで、生徒たちが企画や運営、接客などの業務を実際に体験でき、社会参画に向けたキャリア教育の充実も図れると考えました」と、その意図を話します。

 昨年、第1回高校生ホテルを体験し、現在、ホテル北野プラザ六甲荘のインターンシップを受けている清水美波さん(3年)は「ホテルで接客などを学び、高校生ホテル当日は実際に宿泊のお客様と接しました。うれしかったのはお客様からの『ありがとう』の言葉でした。一気に疲れも吹っ飛びました」と振り返り「この経験は将来生きてくると思います」と笑顔で語ってくれました。

■高2が企画・運営・接客などの業務を担う

 関西初となった神戸の「高校生ホテル」は、昨年に続き今年も2年生が運営します。今年は新型コロナの影響もありマスク着用で、内容も一部変更になりました。それでも、参加希望者は多く、精鋭部隊28人(男子学生5人、女子学生23人)がフロント業務からレストラン業務まで担当します。

 ホテルの指導係の一人であるレストランマネージャーの淀井武弘さんは「研修では、まず実際のフルコースでテーブルマナーの講習をしました。そして、接遇及びレストランサービスの知識や技法を学んでいきます」と話し、当日のディナーメニューもホテル北野プラザ六甲荘総料理長とともに考えました。

 昨年は4月から研修スタートでしたが、コロナ禍の今年は6月から打ち合わせが始まり、9、10月と本格的な研修(約30時間)を積み、本番に臨みます。

■2日間「笑顔いっぱいのおもてなし」

 第2回高校生ホテルは、神戸の異人館の街、北野町にあるホテル北野プラザ六甲荘を舞台に、この11月5、6日に実施されます。1泊2食付き(ワンドリンク付きのディナーメニューは高校生が考案)で大人ひとり1万2000円、子ども8000円。

【オードブル】 生ハムと鴨スモークの彩りサラダ添え
【スープ】 パンプキンのポタージュ
【魚料理】ノルウェーサーモンのロースト〜茸クリームソース〜
【お口直し】シャーベット
【肉料理】 牛サーロインステーキ 〜淡路島産玉ねぎのシャリアピンステーキ〜
【デザート】クレームブリュレとリンゴのコンポート
パンとバター
コーヒーor紅茶

 Go To トラベルキャンペーンの対象になっており、この機会に、次代を担う初々しい高校生たちの「笑顔いっぱいのおもてなし」をあなたも体験してみませんか。

(まいどなニュース特約・八木 純子)