山の斜面を埋め尽くすあまたの光…傾斜地に立つ巨大マンション群の夜景を撮影した写真がSNSで話題です。このスケール感、迫力たるや…日本のものとは思えないだけでなく、近未来のSF映画やアニメの世界の風景のようですが、実は兵庫県宝塚市で撮影されたものだといいます。

撮影したのは、写真家の小林哲朗(@kobateck)さんです。工場や廃墟など、身近な異世界をテーマに撮影を続けられており、これまでに「夜の絶景写真工場夜景編」「夜の工場百景ドローン空撮写真集」など7冊の写真集を手がけています。この写真は10月17日にTwitterに投稿されたもので、29日までに8.6万件もの「いいね」が寄せられています。

リプライ欄には、「美しい」「キラキラ感がたまらない」といった感想のほか、「釜山や香港かと思った」「エヴァンゲリオンの都市感がめっちゃする」と、海外や架空の街の風景のように思ったという声がいくつも寄せられています。光る窓の数の多さにすこしセンチメンタルな気分になって、「ここに何人の人間がうごめいているんだろう」と感じる人もいました。

今回撮影されているのは、宝塚市すみれガ丘に開発された大規模マンション群「ラ・ビスタ宝塚」の建物です。開発総面積は約45ヘクタール。阪神間を見下ろす丘の南斜面に15棟のマンションが林立しています。

撮影した小林さんに話を聞きました。

―この写真は、いつどのように撮影されたのでしょうか。

「2018年11月、超望遠レンズの試し撮りで撮影しました。撮影場所は武庫川河川敷です」

―どうしてこの風景を撮影されようと思ったのですか。

「中国縦貫道の宝塚ICをよく利用するのですが、その際にこの光景をいつも見ていて。山にそびえ立つ迫力が良いなと思っていました」

―この近くでは、同じく傾斜地に集合住宅が立ち並ぶ西宮名塩ニュータウンの夜景なども撮影されていらっしゃいますね。このような住宅地のどのような点にひかれるのでしょうか。

「密集している様子が、生き物のように生々しい感じがして面白いからです」

―工場の写真をよく撮影されていますが、今回のような高密度な住宅を撮影した写真と、共通点のようなものはありますか。

「日常に潜む非日常的な景色をテーマに撮影しているのですが、夜景写真はまさにそんな感じです」

―多くの方がご覧になられています。

「自分の視点が受け入れられて嬉しいです」

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小林さんは11月7日に東京でトークイベントも行うそうです。撮影秘話なども聞けるかもしれませんね!

(まいどなニュース・川上 隆宏)