芥川龍之介著『蜘蛛の糸』、宮沢賢治著『銀河鉄道の夜』などの文学作品から連想を得た「文学作品イメージティ―」がフェリシモ「YOU+MORE!」より発売中です。文学の香り高いオリジナルティーと、インクアーティストの「ハコペン」さんが描く目にもあやな文庫本仕様の本型ボックスの告知ツイートに「好き」「一目惚れ」と本好きさんたちの熱視線が集中しています。

 企画を担当した同社プランナーの齋藤友里子さんに、なぜ文学作品を新たに楽しむ方法として「お茶」を選んだのか聞きました。

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――文学とお茶の組み合わせはどこから?

 飲食物の中でも、本を読みながら摂取できるものがよいと考え、様々なフレーバーやブレンドで味だけでなく香りも再現可能、しかも片手で扱える、書物が並んだ風景の中で違和感がない...ということでお茶を選びました。

――この4編を選んだ理由は?

 私自身が好きな作家を10人ほどに絞り込み、作家ごとに3〜4作ほど選び、更にお茶の味に落とし込んだ時にしっくりくる象徴的な一文がある作品を選びました。


――抜き書きした場面とお茶の風味がリンクしているんですね。

 「虞美人草」「銀河鉄道の夜」「蜘蛛の糸」は時代・舞台背景や、お釈迦様の出身地であるインドのイメージから紅茶を選び、「桜の森の満開の下」だけは紅茶が入ってくる前の日本の物語と推測されたため、乾燥した桜の花や葉を混ぜた緑茶にするなど細かい部分にもこだわりました。

――パッケージのデザインも凝っています。

 4種類集めて並べた時に違和感のない色合いになるよう気を付けて全体の色味の構成を考えました。パッケージを開けた時に見える表紙部分の裏側にそれぞれ違う色の紙を貼っています。それらも各物語や、同著者の今回は選ばなかった作品の1文から連想した色を選んでいますので、是非併せてご覧いただきたいです。

――「文学作品イメージティ―」をどんな風に楽しんでもらいたいですか。

 本を読んでどんなことを感じるかが読み手に一任されるのと同じように、自由に楽しんでいただければと。商品モチーフと同じ作品を読みながらお茶を飲んでいただくのは勿論、「自分だったら夏目漱石の夢十夜でこんなお茶を作りたい...」などと妄想を広げていただくのも素敵だと思います。

――SNSでも本好きさんたちに注目されました。

 Twitterで本商品のことを知った方たちの反応をこっそり拝見していたのですが、「純文学とか全然知らないけれど、気になる」といったツイートもお見受けしました。これをきっかけに「本を読む」ということを改めて楽しんでいただけるのが、一番嬉しいように思います。

※「YOU+MORE! 日本近現代文学の世界へ 文学作品イメージティ―の会」月1セット1980円(税込)

(まいどなニュース特約・山本 明)