「神戸のステーキ弁当」や「肉めし」などで知られる1903(明治36)年創業の駅弁製造メーカー淡路屋(神戸市東灘区)の看板商品「ひっぱりだこ飯」の空き容器に利用できる「ふた」が1月20日、発売されることになりました。

 ひっぱりだこ飯は、真ダコや穴子、季節の野菜が陶器製のつぼにたっぷり詰まったJR西明石駅(兵庫県明石市)の名物駅弁。つぼにふたはなく、掛け紙で覆われています。「ゴジラ対ひっぱりだこ飯」「伊右衛門版ひっぱりだこ飯」「ハローキティ版ひっぱりだこ飯」など、有名キャラクターやブランドとのコラボ商品もあります。

ツイッターに“匂わせ”投稿

 同社の公式ツイッターアカウント(@awajiya1682)は11日、「【淡路屋・まもなく情報】迫り来るその時のために…全国通販に対応できるよう準備中です」といった本文とともに、ふたと思われる物体の影のかかったアップ写真を“匂わせ”投稿。駅弁ファンらの間では「ついに!」「期待して良いの?」「ふたあるのか!」「梅干し入れにできる!」とXデーを前に盛り上がりをみせていました。

関西あるある「ひっぱりだこ飯のつぼ使いがち」

 「駅弁のふただけ売るってどゆこと?」と思った方、実は同弁当の空き容器は、駅弁ファンや関西人の家には1つはあるんじゃないかと思われる存在なんです。同社が独自に焼き上げた陶器製で、重量感のあるタコつぼ風デザイン。「捨てるのはもったいない」「いつか何かに使えるだろう」と洗って保管する人が多いようです。ちなみに弊社編集フロアを見渡すと、あちこちでペン立てや小物入れとして利用されています。この光景、関西あるあるです。

「ふただけ欲しい」要望多数

 同社によると、1998年の発売以降「ふたが欲しい」という意見は多数あったそう。要望を受け2019年1月に「蓋付きひっぱりだこ飯」を数量限定発売したところ、今度は「ふただけ欲しい」。そこで同社はふた単体の量産化ができないか試行錯誤。2020年末、完成にこぎ着けました。

 今年4月10日の「駅弁の日」の記念商品として売り出す予定でしたが、2度目の緊急事態宣言により駅の利用者が激減。「駅弁の話題作りをし、業界の支えになりたい」という思いから急きょ発売を大幅に前倒ししたといいます。

 ふたは容器と同じ材質で、タコの頭をつまんで持ち上げる仕組み。これまで発売された各種「ひっぱりだこ飯」の口径にも合うサイズです。

 1個440円(税込み)。淡路屋店舗(新神戸店、神戸店、西明石店、芦屋店、西神中央店、神戸阪急店、神戸大丸店など)のほか、オンラインストアを利用すると地方発送も可能。

(まいどなニュース・金井 かおる)