DVとは「ドメスティック・バイオレンス(Domestic Violence)」の略語で、「配偶者や恋人など親密な関係にある、またはあった者から振るわれる暴力」という意味で使用されます。配偶者暴力相談支援センターに寄せられる相談件数は、増加傾向にあります。また、昨今の新型コロナウイルス感染拡大による環境の変化(生活不安やストレスなど)に伴い、DV被害の増加や深刻化が懸念されます。

■最近よく耳にする「モラハラ」

モラルハラスメントの略がモラハラです。

モラハラとは精神的な追い込みや言葉による暴言、態度などで相手に精神的苦痛を与える行為をいいます。現在モラハラはDVの一種に数えられており、れっきとした離婚事由になっています。近年モラハラに苦しむ人が増えており、離婚原因の3位となっています。私の友人は、元夫からのDVモラハラが原因で離婚をしました。モラハラ夫のことで悩んでいた時の体験を友人に寄せてもらいました。

   ◇   ◇ 


■おつりはこっそりポケットへ

別れた元夫は結婚当初から生活費を渡してくれませんでした。付き合ってる頃からデートの費用などもすべて割り勘な上、例えばランチで私が1500円、彼が2000円のランチを注文し、お会計で私が彼に2000円を渡すと黙っておつりをポケットに入れてしまうような人でした。

■「お前に1円たりとも使いたくない」

結婚後もそういったところは変わることなく、夫のモラハラはどんどんエスカレートするばかり。私が妊娠中に緊急長期入院となったときのことです。突然のことだったため入院準備もしておらず、必要な生活用品がなにもない状態でした。ですが、病院の目の前にはマタニティ用品や赤ちゃん用品が揃う専門店があったので、パジャマやタオルなどを買って来てほしいと夫にお願いしたところ、夫は一言「お前に1円たりともお金を使いたくない」と言い残し自宅へと帰ってしまいました。

残された私はベッドの上で怒りと憎しみ。そしてなんともいえない悲しさに包まれ、「この旦那とはやっていけない」と確信しました。「もう無理、つらいときもそばにいてくれない。お金も使いたくないんだ…」と絶望的な気持ちになりました。幸い近くに親が住んでいたので必要な物を買って来てくれたのですが、夫に対して親も憤りを隠せない様子でした。もちろん入院中に旦那がお見舞いに来ることもなく、私がいない間は自分の趣味に明け暮れていたようです。

■「俺の赤ちゃんにもお前にもお金は使いたくない、金を返せ」

産後、夫は子どもに買ったものを含め1円単位で金額をメモをしていました。内容はおむつ代・ミルク代・衣類などの子どもに使った費用、私の入院費、子どもがいるという理由で利用したタクシー代、夫婦の食費、自分の趣味に使った費用、ペットボトル飲料1本の購入費まで細かく書いていました。

夫は常日頃から「俺はお前より偉いんだ、俺は頭がいいんだ、エリートだ、稼ぎもお前よりいいんだ」と私を酷く見下していました。ある日、夫が「お前らには、お金を一銭も使いたくない、なんで俺がお前らにお金を払わなければいけないんだ!!俺の金は俺のもの。お前の金も俺のもの。貰ったお祝いも全部俺のものだ!お前は無職で金がないからいまは立替えをしてやるが、立替えてやった分は全額俺に返済しろ」と産後間もない私にお金の返済を要求してきたのです。

私が「いますぐは無理だし、夫婦なのに返金とか立替えてとかおかしいよ」と言ったことが、夫の逆鱗に触れてしまい、大声で怒り狂い「お金がすべてだ!お金しか信用していない!お前や子どもに1円たりとも使いたくないんだー!!」と泣き叫びながら暴れだしてしまいました。

   ◇   ◇

■DV相談について

モラハラ男性の特徴として、以下のようなことがよく言われているようです。

1)暴言を吐く
2)態度で威嚇する。睨みつける。机にものを叩きつける。怒りを露骨に表現する。威嚇し続けて意に添うまで威嚇を辞めない。
3)経済的に追い込む。生活費を出さない
4)無視をする。無視をすることで相手の価値観を貶めていき精神的に追い詰めていく。
5)外面がいい。
6)自分に自信がない。
7)絶対に謝らない、自分が正しい。

DVやモラハラは決して許されることではありません。もしモラハラやDVで悩んでいる人がいましたら、以下のような窓口があります。

・DV相談プラス(内閣府/電話は24時間受け付け)0120-279-889
 メールやチャットでも受け付けています。

・DV相談ナビ(配偶者暴力相談支援センターにつながります)0570-0-55210(ここにでんわ)

また、緊急時は最寄りの警察や交番に逃げるようにしましょう。

(まいどなニュース特約・島田 志麻)