コロナ禍による3密を回避できることから注目度アップのアウトドア。キャンプをより楽しくするアイテムも続々と登場する中、ひときわ目を引いたのが巨大なテントウムシに見えるテントだ。初心者にお勧めな春シーズンを前に「アウトドアマン」から出ているユニークな家族用テント「テンテン」にスポットを当てた。

 春はキャンプするにはもってこいの季節と言われている。というのも、春のアウトドアは虫が少なく、冬のように空気が澄んでいて星がきれい。夏だと暑くてあまりやらない焚き火も春ならちょうどいいというわけだ。

 そんな中、キャンプグッズも様々なものが登場しているが、やはり気になるのはテントだろう。そこでキャンプ用品を数多く取りそろえる「アウトドアマン」に尋ねると「今年のイチオシはテンテン!」と答えてくれた。そのたたずまいは、まさに巨大なテントウムシ。なぜ、こんなものを思いついたのだろうか。ミスター・アウトドアマンこと、古川義隆氏に聞いた。

――どうして、テントウムシのテントを作ろうと思ったのか?

 家族とキャンプに行った際に似たようなテントがキャンプ場に並んでいるため、知らない子がテントの中に紛れ込んで来たり、逆に自分の子が他人のテントに入っていったりした経験があったため、一番の目印になるテントを作りたいと思ったからです。どこもやっていないようなインパクトがあるテントが作りたかったというのが一番です。

――商品開発はスムーズに運びましたか?

 ほぼ一から、サイズ決めからスタートしました。デザインがてんとう虫なので、ファミリーやグループで使える4〜5人サイズとしました。サイズとともに、素材選定にもこだわりました。冬以外に使用する想定で、インナーシートは通気性が良いフルメッシュ素材にしキャンプで快適に過ごせるようにしました。

 夏場は通気性だけでなく、日差し対策も必要ですので、フライシートを遮光性の高いシルバー加工に変更しました。

 また、少しでも重量を軽くするため、アルミポールを採用し、約740グラム軽量化。移動時に楽になるようにこだわりました。アルミ素材なら、軽くて丈夫です。

 一方で、困ったのはてんとう虫の「顔」の部分の形が施策段階でなかなか可愛くならず、施策を作り直したりもしました。そうやって試作を繰り返し、やっとできた商品です。

――最新のテントのデザイン事情は?

 アースカラー、茶色系のテントがほとんどを占めています。アースカラーに飽きたキャンパーがキノコ柄、タイダイ柄、家型のテントなど人と違ったテントを張るようになってきています。

――カスタマーの感想や反響は?

 「こんなかわいい柄のテントを作ってくれてありがとう」「これで子供が迷わない!」など、直接お客様から仰ってもらったこともあり、嬉しかったです。

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 さらに、この「テンテン」の良さを付け加えるとすれば、出入りがしやすいように前後にD型ドアを設けている点。急な雨にも対応できるように耐水性に優れているところだ。

 また、アウトドアマンではデビューを控えた人に全国各地のオススメスポットを紹介しており▽関東編:栃木県=メープル那須高原キャンプグランド▽関東編:千葉県=森のまきばオートキャンプ場▽東海編:愛知県=三河高原キャンプ村▽近畿編:兵庫県=しあわせの村キャンプ場▽中国・四国編:香川県=ホッ!とステイまんのう▽九州編:大分県=久住高原オートビレッジ、を挙げている。

 楽しそうな春キャンプ。とはいえ、春だから温かいという思い込みは禁物だ。意外と寒くなるので防寒対策をしっかりと。場所に関しても初心者は施設が整い、他のキャンパーが多くいるところがお勧めだ。ソロキャンプは経験を積んでから。そうそう、昨今気になる火の始末にもくれぐれも注意していただきたい。

(まいどなニュース特約・山本 智行)