<札幌市>日ハムに「真駒内」提案へ 五輪は十勝オーバル軸

 秋元克広・札幌市長は14日の定例会見で、招致を目指す2026年冬季五輪・パラリンピックのスピードスケート競技会場について、北海道帯広市所有の「明治北海道十勝オーバル」を軸に調整を進める考えを表明した。「真駒内セキスイハイムスタジアム」(札幌市南区)が候補から外れたことを受け、市はプロ野球・北海道日本ハムファイターズの本拠地移転構想を巡る次回の球団との実務者協議で、道立真駒内公園を候補地として正式提案する方針。

 札幌市が昨年11月に日本オリンピック委員会(JOC)に提出した五輪開催提案書では、道立真駒内公園にある屋外リンクの真駒内セキスイハイムスタジアムを五輪規格に合わせて屋内施設に建て直す案(開催経費4565億円)と、十勝オーバルを改修し座席数を増やす案(同4328億円)を併記。事前協議の結果、道から「道立施設としての建て替えは経費の面で難しい」と伝えられたという。

 札幌市は今後、道や帯広市の協力を得ながら、国際オリンピック委員会(IOC)と協議して情報収集する招致手続きの第1段階「対話ステージ」(今年9月〜18年10月)に臨む。

 道スケート連盟の畠山五郎会長は「十勝オーバルの客席拡張など必要な改修を進め、立派な五輪会場を造ってほしい」と話した。【袴田貴行、野原寛史】

 ◇環境、交通など課題

 札幌市が日ハム側に新本拠地候補として正式提案する見込みとなった真駒内公園の敷地は、約85ヘクタールと広大だ。

 ただ周囲は市街地で、市は球団に対して公園の景観を損ねず周辺住民の理解を得られる移転を求める方針。園内の大半を占める森林の伐採をしないことも前提となる見通しで、活用できるのは真駒内セキスイハイムスタジアムを取り壊した跡地やその周辺に限られるとみられる。

 市側の関係者は「利用可能な土地として(球団が求める)20ヘクタールは確保できないのではないか」と見る。

 更に最寄りの駅となる地下鉄南北線の真駒内駅から2キロ以上離れており、「市内に代替のスケート場が確保されない限りは取り壊しを受け入れられない」とするスケート連盟の理解や解体費の負担も課題となる。【野原寛史】

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