<尾道ガウディハウス>一般公開 「さびしんぼう」など舞台

<尾道ガウディハウス>一般公開 「さびしんぼう」など舞台

 「尾道ガウディハウス」の通称で知られ、大林宣彦監督の映画「さびしんぼう」や「ふたり」などにも登場する奇抜な木造建築「旧和泉家別邸」(広島県尾道市三軒家町)が一般公開されている。12月3日まで、土日曜と祝日に建物内部を見学できる。建物は現在、NPO法人尾道空き家再生プロジェクトが修復中で、来年夏には完了する見込み。【渕脇直樹】

 旧和泉家別邸は洋館を併設する木造2階建て寄棟造り(延べ約95平方メートル)。地元で箱物の製作販売を営んでいた和泉茂三郎が1933(昭和8)年に建てた。千光寺山ふもとの斜面地に建てられたため階段はカーブを描き、屋根は複雑に重ねられるなど独特の形状を持つ。この有機的な造りは、スペインの建築家、アントニ・ガウディを連想させる。

 別邸は1人の大工が3年かけて完成させ、このうち2年をかけたとされる階段は13枚の段板の形がすべて違い、内部は収納スペースを兼ねる。また、1階の台所には地下室があり、限られた空間を最大限に活用しようという苦心の跡が随所に伺える。このほか、不整形の引き出しやY字形の天井の竿縁、湾曲した窓台の支柱なども目を引き、1級建築士の渡辺義孝・同プロジェクト理事(51)は「現代の技術でも再現不可能な貴重な建築」と話す。2013年には国の登録有形文化財となった。

 別邸は1980年代頃まで住居として使われていたが、その後、空き家に。雨漏りや腐食など傷みが進んでいたため、同プロジェクトの豊田雅子代表が2007年5月に買い取り、再生プロジェクトを始めた。完了後は宿泊施設などとしての活用を検討している。

 一般公開は4日に始まり、5日までの2日間で県内外から158人が訪れた。広島市中区の国家公務員、北川由佳さん(34)は「実物を見るのは初めて。いろんな工夫が凝らされているのが分かった。尾道の名所であり続けてほしい」と話していた。

 午前11時〜午後5時。入場料(300円)は修復費用に充てる。問い合わせは尾道空き家再生プロジェクト(080・6323・9921)。

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