<西日本豪雨>猛暑下でボランティア汗だく

<西日本豪雨>猛暑下でボランティア汗だく

 西日本豪雨で肱川(ひじかわ)が氾濫して市内が広範囲で浸水した愛媛県大洲市は14日、この日の最高気温が36.2度。熊本県阿蘇市から来た会社員の佐藤浩二さん(56)は流れる汗をぬぐいながら、1人暮らしの女性(47)宅の倉庫で浸水した農機具の片付けを行った。

 佐藤さんらは水浸しでずっしりと重い肥料や農機具を運搬。首筋まで日よけカバーのついた帽子や長袖長ズボンで日焼け対策は万全だったが、ゴムの長靴や上着の中は蒸し風呂状態で汗が首筋からしたたり落ちていた。こまめに水分を補給し、半日で2リットルのペットボトルが空に。佐藤さんは「災害からの復興はすぐには結果が出ず、時間がかかる。頑張り過ぎず、気長に取り組んでもらいたい」と話した。

 2016年に起きた熊本地震で、自身の自宅は無事だったが、地元では死者が出て、多くの家屋が被害に遭った。「地震の時にボランティアで来てもらってうれしかったので、恩返しに」と大洲を訪れた。会社に休みをもらって金曜日に愛媛県に入り、連休中はずっと県内でボランティアに当たるという。

 女性は「自宅を住めるようにするのが優先で倉庫に手が回っていなかったので、本当に助かっている」と感謝していた。

  ×  ×

 深刻な浸水被害を受けた岡山県倉敷市真備町地区。強い日差しが照りつける中、香川県坂出市の大学4年生、井上夏実さん(21)は住宅の後片付けを手伝った。「テレビでニュースを見て、何かできればと、ずっと思っていた。家の中はまだ完全に乾ききっておらず、カーペットなど水にぬれたものを運び出すのが大変。これからも継続して足を運びたい」

 浸水時に入院患者や周辺住民ら約300人が取り残された一般病院「まび記念病院」にも、近隣の病院スタッフが応援に駆けつけ、正面玄関付近に残る泥をスコップでかき出した。倉敷市内の病院から来た男性職員(61)は「少しでも普段の状態に戻る力になれたらうれしい」と汗だくで作業を続けた。

 地区周辺の道路は、後片付けをする住民の車やがれきを撤去するトラック、県外からの車で大混雑。市によると、ボランティアを被災現場まで輸送するバスも渋滞に巻き込まれたという。

 自宅が被災した男性会社員(34)は「廃材を捨てるために車を使いたくても渋滞で動けず困っている」と困惑した表情を見せていた。【花澤茂人、林田奈々、片平知宏】


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