アフリカ・ルワンダの主要な農産物、コーヒー豆の品質向上に向けた技術支援で、北九州高専(北九州市)の学生5人が、スマートフォンのカメラ機能を使った糖度計測のアプリ開発に取り組んでいる。開発途上地域の課題解決を目指すJICA(国際協力機構)の呼びかけで昨年始まり、先月18日には福岡市内で進捗(しんちょく)を報告した。改良を重ね、実用化を目指す。

 ルワンダはコーヒーが主要な輸出農産物。実の収穫は糖度20%以上まで熟した状態が望ましいが、現地では実の搾り汁で測る糖度計が高価なため普及しておらず、品質向上に向けて課題だった。

 高専生らはスマホのカメラ機能に着目。実を撮影し、色づき具合から糖度を判定するシステムを考案した。試作アプリでは500枚の写真データを読み込んで実を比べ、糖度基準を満たしているか判断できるようにした。

 昨年7月には現地調査でヒアリングも行った。農園には電気も水も通っていないなど、都市部と郊外で生活環境や水準に差があり、スマホを農家に操作させる難しさに直面した。ただ、支援への関心は高く、現地報告した3年の曽山乃明(のあ)さん(18)は「糖度の他、見た目や画像で分かりにくい欠損や虫食いの豆を選別する品質対策にも需要があった。技術を通じて力になりたいと思った」と意欲を見せた。今後、民間企業とも連携して改良、実用化につなぐ。【青木絵美】