和歌山大3年の3人が、ポチ袋型のクリアシートで貯金箱にもなる「ポッチャリン袋」を開発し、学生が商品企画を競う大会でテーマ部門1位に輝いた。企業のバックアップで商品化も決まったという。

 3人は同大経済学部柳到亨ゼミでマーケティングなどを学ぶ、3年生の上坂理奈さん(21)、加藤都さん(同)、下田温美さん(同)。2019年10〜12月、25大学約400人が参加した「Sカレ(スチューデント イノベーション カレッジ)」に出場した。

 大会では前もって八つのテーマを提示され、3人はその中から「もらってうれしいクリアシートの小物」を選択。「もらってうれしいもの」から、「お年玉」を連想し、お年玉を入れるポチ袋型のクリアシートを作ることにした。さらに、変形させて貯金箱にもなるよう工夫した。

 一方、小学生の子供を持つ親約100人を対象に、お年玉の使い道などについてアンケート調査も実施。貯金するとの回答は約3割しかなく、自分たちの作品について、「ポチ袋が貯金箱に組み立てられれば、貯金するきっかけを与えられる」と意義づけた。

 お金を入れた際に底が抜けない耐久性を持たせるなど、何度も試作を繰り返し完成させた。飾り付け用の目玉シールも添えた。3人は「透明なクリアシート製なので、油性ペンで自分で好きな色を塗ってデコレーションできるのも利点」とアピールする。

 さらに、マーケティングを学ぶ学生ならではの仕掛けも加えた。付属の説明書にあるQRコードをスマートフォンなどで読み込むと、ワークシートが画面に出てくる仕組みに。「ほしいモノは、なにかな?」「毎月いくらためる」などの項目があり、書き込めるようになっている。

 3人は「金融教育というと難しいが、この貯金箱を使えば、目標を設定して、お金をため、使うということを簡単に学べるはずだ」と期待する。【砂押健太】