NHKは16日、2020年の大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」(19日開始)について、東京五輪・パラリンピック期間中の計5週分の放送を休止すると発表した。放送回数は全44回になる。近年の大河ドラマ「西郷(せご)どん」(18年)や「いだてん〜東京オリムピック噺(ばなし)〜」(19年)はスタッフの働き方改革などでそれぞれ全47回に減らし、途中で関連番組などを放送していた。「麒麟」はさらに放送が減ることになる。

 制作統括の落合将チーフプロデューサーは「東京で行われる記念すべき五輪で、注目度も圧倒的に高い。その期間は五輪を楽しんでくれたら」と休止の理由について語った。また「麒麟」は、出演予定だった女優の沢尻エリカ被告が麻薬取締法違反の疑いで逮捕、後に起訴され、登場場面の撮り直しを要した影響で、放送開始日が今月5日から19日に変更された。落合チーフプロデューサーは「五輪に加え、開始が2週遅れたことも鑑みて(放送回数を)決定した」と述べた。

 「麒麟」は、本能寺の変で織田信長を討った武将、明智光秀が主人公。光秀を、俳優の長谷川博己さんが演じる。沢尻被告が務める予定だった信長の妻、帰蝶(濃姫)の役は、女優の川口春奈さんが務め、川口さんは第1回から登場する。長谷川さんは16日の記者会見で、川口さんの演技について「すごくストレートに芝居をしてくれる。持ち前の魅力で、姫っぽさも感じられます」と語った。【屋代尚則】