カジノを含む統合型リゾート(IR)事業への参入を巡る汚職事件で収賄罪で起訴され、12日に保釈された衆院議員の秋元司被告(48)=自民党を離党=が14日、2019年12月の逮捕以来初めて記者会見を開き、「裁判で無罪を主張し、戦っていきたい」と身の潔白を訴えた。3月にも国会に復帰する意向を示した。

 秋元議員は午後6時から、東京都千代田区の衆院第1議員会館で会見。紺のスーツに白シャツ、淡い緑と紫のストライプネクタイ姿で会場に姿を見せた。一斉にたかれたカメラのフラッシュを浴びながら、「特定の事業者のために便宜を働くというようなことは断じてない。非難されるような癒着した関係や、賄賂を受け取ったということは一切ない」と力強く語った。

 東京地検特捜部は19年12月19日、議員会館の秋元議員の事務所に家宅捜索に入り、本格的な捜査を開始。秋元議員は「何が疑われているか分からない。不正なことはしていない」と繰り返し主張していたが、同25日に逮捕、1月14日に再逮捕され、計50日間にわたって身柄を拘束された。

 起訴状によると、秋元議員はIR参入を目指していた中国企業から17〜18年に計約760万円相当の賄賂を受け取ったとされる。秋元議員は会見で時折疲れた表情を見せたが、逮捕前と変わらないはっきりした口調で、起訴内容それぞれについて反論した。

 17年9月にIR関連のシンポジウムの講演料として受け取った200万円については「賄賂と考えたことはない」と主張。同月に議員会館で受領したとされる現金300万円は、受け取ったこと自体を否定した。さらに同年12月と18年2月にそれぞれ中国・深圳と北海道留寿都村を訪れた旅費を中国企業に肩代わりさせたとされる点も「当時の秘書に支払うように指示しており、接待旅行の認識は全くない」と反論した。

 今後の政治活動について問われると、「(支援者らに)心配をかけてしまい、申し訳ない」としつつ、「まずは、しっかりと活動できる体力を取り戻す。3月ぐらいには国会に復帰し、活動を再開したい。地元にも仕事を通じて恩返ししたい」と述べ、国会議員として活動を続ける意欲を示した。

 立憲民主党など野党4党は秋元議員の証人喚問を求める構えだが、これについては「当面は刑事裁判に専念したい」と答えた。【遠山和宏、金寿英、志村一也】