新型コロナウイルスによる感染が拡大の様相を見せる中、「薬の神様」として知られる大阪市中央区の少彦名(すくなひこな)神社に、終息を願う人たちが多く訪れている。

 同神社は、大小の製薬会社が集まる道修町(どしょうまち)にあり、薬をつかさどる中国の伝説の皇帝「神農(しんのう)」と日本の薬の神「少彦名命(みこと)」を祭る。江戸時代にコレラが流行した際にも多くの人が祈願に訪れ、薬と一緒に疫病除(よ)けとして張り子の虎を授与したとされる。

 国内で新型コロナウイルスの感染が広がり出した2月中旬ごろから、虎の絵を刺しゅうしたお守り「健康守」を入手したいとの問い合わせが相次ぎ、従来の10倍近くに当たる30〜40個を授与する日もあるという。

 境内には、感染の終息を願う絵馬も多く納められ、同神社の別所賢一宮司(47)は「自分のことより、皆が穏やかに過ごせるよう願う書き込みが目立つ。終息するよう神様の力をお借りできれば」と話す。【山田尚弘】