兵庫県加古川市内で乗用車が全焼し、特定抗争指定暴力団・神戸山口組系幹部の男らが火を付けた疑いで逮捕された事件で、県警加古川署捜査本部は25日、車の所有者の男性を殺害した疑いが強まったとして、この幹部の男ら7人=いずれも建造物等以外放火容疑で逮捕=を殺人容疑で再逮捕した。捜査関係者への取材で判明した。また、共謀したとして新たに2人を同容疑で逮捕した。

 県警は、殺害や殺害後の遺体の処分をグループで分担し、組織的に行ったとみて動機などを詳しく調べる。

 捜査関係者によると、再逮捕したのは神戸山口組系山健組傘下組織幹部の八軒丈弥(はちけんたけや)容疑者(41)=同県高砂市=ら。共謀して2019年11月ごろ、焼かれた車の所有者で同県姫路市の職業不詳、吉田力さん(47)を県内で殺害した疑いがある。

 車は19年11月、加古川市内の農道で見つかったが、吉田さんの行方が分からなくなっていた。県警は20年3月、八軒容疑者や少年ら計8人を逮捕して捜査を進めたところ、京都府福知山市内の山中で吉田さんの遺体を発見した。

 八軒容疑者と吉田さんの間には金銭トラブルがあったとみられる。また、八軒容疑者は少年らで構成するグループをリーダーとして束ねていたという。