「友達が連れ去られた」とうその110番をかけて警察官に不必要な捜索活動をさせたとして、福岡県警早良署は26日、福岡市城南区の会社員の男を偽計業務妨害容疑で逮捕した。早良署は、別の女性と会っていたことが妻に発覚するのを恐れて、うそをついたとみて調べている。

 逮捕されたのは末永光拡容疑者(23)。容疑は3月19日午後9時45分ごろ、福岡市城南区東油山4で「友達が男4〜5人に連れ去られた」とうその110番をかけて警察の業務を妨害したとしている。容疑を認めている。

 早良署によると、末永容疑者は妻と互いの位置情報が分かる携帯電話のアプリを利用していた。19日夜は家族で外食する予定だったが末永容疑者の帰宅が遅かったため、妻がアプリで位置を調べたところ自宅から約3キロ先の東油山にいることが判明。電話はつながらなかったが、しばらくして末永容疑者から妻の携帯に「やばい。男友達が連れ去られた」などとうそのメッセージが送られてきた。

 メッセージを信じた妻が末永容疑者と会い、110番。電話を代わった末永容疑者がうそをつき、署員ら20人以上が出動した。

 しかし、周辺の防犯カメラを調べても「友達」は見つからず、最終的に実在せずにうそだったことが判明。末永容疑者は「他の女性と会っていたのを隠すためだった」という趣旨の供述をしている。【浅野孝仁】