三重県伊賀市の伊賀上野NINJAフェスタ2020実行委は29日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて今年の開催中止を決めた。実行委事務局の市によると、2003年から始まり今年が18回目だったが、中止は初めて。同フェスタは春の恒例行事で今年は5月2〜6日に開催を予定。しかし、3月30日に秋開催を視野に延期を決め、今回「まだ感染は収束にいたっていない」などとした事務局の中止提案を了承した。

 実行委はハイトピア伊賀(上野丸之内)であり、実行委員長の岡本栄市長や広澤浩一・伊賀上野観光協会長ら関係者約40人が出席。事務局がフェスタのメインイベントで、実行委が開設する忍者衣装に着替える「忍者変身処(どころ)」や、観光協会が実施する手裏剣打ちや弓矢などを体験する「忍者道場」巡りが「密接」を避ける観点などから開催困難と判断した。

 岡本市長は「伊賀上野NINJAフェスタが忘れられてはいけない」として、ネットを使ったイベントなどを提案。広澤会長は「フェスタは今年で終わらない。次の時代を考えていきたい」と話した。

 実行委の「変身処」は開設されないが、宿泊先などで着替えてもらうのは自由とし、観光協会もだんじり会館(同)での着替えを人数を制限して7月4日から土日曜、祝日のみ受け付ける準備を進めている。再開すれば3月2日以来になる。

 10月以降の市内の他のイベントに協力する形で忍者関連の催しができないかも検討する。【大西康裕】