カモシカの生態を新型コロナウイルスに対応する「密のない生活」の参考にして――。御在所ロープウエイ(三重県菰野町)は、御在所岳にすむニホンカモシカのオリジナルぬいぐるみを販売する。群れをつくらないカモシカの習性に着目し、ぬいぐるみを見て、密にならない暮らしを日々、意識してもらおうというアイデアだ。

 鈴鹿山系などに生息するカモシカは国の特別天然記念物で県獣。名前からシカ科と勘違いされやすいが、ウシ科に属する。シカ科は群れをなして生息するが、カモシカは単独で行動し、他のカモシカとも一定の距離を保つため、密とは無縁だ。

 御在所岳(標高1212メートル)に架かるロープウエーから時折、山腹にたたずむカモシカの姿が見られる。山上には、かつて世界中のカモシカを集めた珍しい動物園もあった。そんな深い関わりがあるカモシカを新型コロナを受けた「新しい生活様式」のヒントにしてもらおうと、ぬいぐるみの販売を企画した。

 可愛らしいぬいぐるみと、四日市大野生動物学教室の橋本幸彦准教授が監修したカモシカの生態テキスト(A5判、8ページ)をセットで3300円。30日から通販サイト「カモシカ商店」(https://www.komono−omiyage.com/)で、7月18日から同社売店で販売する。売り上げの一部は県が医療従事者らを応援するために設けた「新型コロナ克服みえ支え“愛”募金」に寄付する。【松本宣良】